わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

自然の中で遊ぶ学ぶ 泰阜で小中学生 山賊キャンプ 農業・竹折さんがニンジン栽培説明

2014年08月30日 | 泰阜村のひとびと
信州こども山賊キャンプのこどもたちに野菜を作ってくれる竹折とくゑさんが、中日新聞で紹介されました。

ちいさな村の人々に支えらるキャンプ。

長野県の人に読まれるだけではなく、広く全国の皆さんにも読んでいただければと思います。




2014年8月28日(木)
中日新聞


自然の中で遊ぶ学ぶ
泰阜で小中学生 山賊キャンプ
農業・竹折さんがニンジン栽培説明


 泰阜村のNPO法人グリーンウッド自然体験教育センターが同村左京を拠点に開いている「信州こども山賊キャンプ」の会場を27日、同村田本の農業竹折とくゑさん(75)が訪問し、約50人の子どもたちに、食材で提供しているニンジンの育て方などを話した。

 山賊キャンプは、7月19日から8月30日までの日程で開き、3泊から11泊までの多くのコースに全国から約1,100人の小中学生が参加している。期間中、スタッフも含め16,000食分の食材が必要になるが、野菜については10年ほど前から、地元農家へ栽培を委託して賄っている。
 今年も竹折さん含め15戸の農家に委託し安全安心なアスパラガスやトマト、ジャガイモ、ピーマン、キュウリなど、たくさんの野菜が子どもたちに提供された。
 自慢のニンジンンを手に竹折さんは「種まきから100日でおいしいニンジンが収穫できる」や「毎年、草取りが大変なの」などと話した。子どもたちは「ニンジンを作り始めたきっかけは」「どうしてニンジンはオレンジ色なの」など、竹折さんも応えに窮する質問をいていた。
 竹折さんは「一生懸命に作ったニンジンを子どもたちが『おいしい』と喜んでくれるのが農業の励みにもなっています」と笑顔を見せていた。








中日新聞のみなさん、ありがとうございました!

代表 辻だいち


身体が元気になるよ

2014年08月28日 | 泰阜村のひとびと
私と同じ集落に住むおばあま(おばあ様の意味の方言)。

竹折とくゑさん。

いつもいつもたいへんお世話になっているます。

つい先日、台風避難で使わせていただいた「あさぎり館」では、避難当日の管理人さんでした。

※避難の様子はこちらへ




信州こども山賊キャンプでは、参加する1100人のこどもたちと350人の青年ボランティアが食べる野菜は、ほとんど村の農家が作ってくれます。

契約栽培です。

冬の間から、作付の相談をしながら作ってくれるのです。

竹折さんは、主にニンジンを作ってくれます。

今回、こどもたちに野菜をのお話をしてくれるということで、キャンプ場に来てくれました。








お話と交流の中で、こどもたちは「この人が作ってくれたニンジンを食べてるんだ」と、確かに実感しました。

竹折さんもまた、「私の作ったニンジンがこのこどもたちの胃袋に届くんだ」と、確かに実感しました。

最後に竹折さんはこどもたちに伝えました。

「私は、もう75歳。身体のあちこちが痛くて野菜作りもたいへん。でも、山賊キャンプのこどもたちのためにニンジンを作ってほしい、とスタッフにお願いされると、不思議なもので身体が元気になるの。またキャンプに来てね」

こどもたちには、泰阜村の風土が産み出す底力が、ニンジンを通して伝わりました。

竹折さんには、こどもたちのチカラが伝わっていますね。

たかがキャンプ。

されど、様々な切り口の素敵な出会いがあります。








ちなみに竹折さんのお孫さんたちは、私の息子と幼なじみで、高校生になった今も本当に仲良くさせていただいています。

しかも、お孫さんたちのうちの一人は、私と同じ集落のソフトボール・野球チームのチームメイト。

動きの遅いおっさんの面倒をみてくれる素敵な若者です。

親子ともども、いや公私ともお世話になっています(笑)



代表 辻だいち


四万十からの贈り物

2014年08月26日 | 日々雑感
南信州は、今日も雨。

ざっと降ったり、晴れ間が出たりと、そんな天候が、もうかれこれ20日ほど続いています。


先日のブログでも紹介した台風11号などの大雨で被災した高知県四万十。

その四万十から、ロールケーキが届きました。

※先日のブログ記事はこちらへ







四万十川の自然が産み出した素材で創られたロールケーキ。

雨との格闘が続く信州こども山賊キャンプの若手スタッフも、しばし休憩で口にほおばりました。

「うめ~!!!」






きっと四万十の自然の幸はことのほか美味しいのでしょう。

そしてそれ以上に、厳しい状況に陥りながらもなお、底力を発揮しようとする四万十の人々の想いが、口に広がったのだと思います。

きっとスタッフはその想いを受け取って、山賊キャンプ最後のコースをしっかりと運営してくれるものと思います。







四万十からロールケーキが届くまでの時間に、広島で甚大な被害が発生しました。

京都の福知山でも、北海道の礼文でも。

全国の小さな地域が悲鳴をあげています。

困ったときはお互い様。

困らない時もお互い様。

小さな地域同士が、支え合って補い合って鼓舞し合って、未来を創っていく。

ぜひそのアクションに、このブログを見ている皆さんも支援いただきたいと強く思います。


代表 辻だいち


高解像度レーダーキャストナウ

2014年08月24日 | 自然のソコヂカラ

むか~しむかし、あるところに・・・

じゃなくて、今、ここは、大気が不安定です。

さっきまで晴れていたのに、あっという間に真っ暗に。

そして真上を雷がドッカンドッカン。

気象庁の高解像度レーダーキャストのサイトを見ると、上空を真っ赤や黄色の表示が通り過ぎていきます。

あと1時間後に信州こども山賊キャンプのこどもたちを迎える予定だったキャンプ場は、あっという間に水浸し。

近くを流れる小川もこの雨ではどうなるかわからない。

ということで、東京や名古屋から泰阜村に向かっているこどもたちの乗ったバスの行き先を変更。

初日から念のため避難することになりました。


▼これは雨上がりの泰阜村




まずはキャンプ場が存在する左京集落の区長さんへ電話。

「そりゃたいへんだな。いつでも使え。鍵は〇〇さんが持っているから、わしがうんって言ったって言えば大丈夫」

集落の公民館をいつでも使っていいという力強い言葉です。

この左京集落の人々は、毎日毎日キャンプで大騒ぎのこどもたちの声を聞いています。

いつもいつもお騒がせしてすみません、と言えば、

「こどもの声があっていい」

「にぎやかでいい」

文句どころか、本当にあたたかなまなざしを向けてくれます。

そんな集落の人たちが、猛威をふるうゲリラ豪雨に対して、すばやく対応していただきました。



結果的には、人数の都合もあって、村の施設に避難することになりましたが、この左京集落の人々と同じく、村の教育長や施設を管理する福祉課長さんも、素早くそして快く、「使え使え。こどもの命が一番大事」と、様々な都合を調整してくれました。


▼晴れるとこうなる







かくして、信州こども山賊キャンプに訪れたこどもたちは、元気よくキャンプを楽しむことができるのでしたとさ。

おしまい♪

代表 辻だいち


素敵な首長が作りました

2014年08月23日 | 泰阜村のひとびと
「村長が作ったお米だよ!」

村長さんの奥さんが、お米とピーマンとカボチャをもってきてくれました。

「山賊キャンプのこどもたちに食べさせてあげて」と。


村長さんは、言わずとしれた松島貞治村長。

過疎地の自立の在り方などに一石を投じ続ける素敵な首長です。

ご存知の方も多いかもしれません。

この松島村長に負けず劣らず奥さん(私たちは房子さん、と呼んでいます!)も行動的です。

彼女は村の読み聞かせグループの一員。


昨冬12月、この3年間、私たちNPOグリーンウッドや泰阜村と交流を続けてきた福島県飯舘村の避難宿舎で、こどもたちのために読み聞かせを実行してくれました。

その様子は、こちらの記事へ


▼昨年12月の読み聞かせの写真。読んでいるのが村長の奥さんです。








うれしいのは福島のこどもたちに向けるあたたかまなざしだけではありません。

福島のこどもたちは、もうこの時期の山賊キャンプには参加していません。

でも、福島のこどもたちだけではなく、この村に集まるこどもたちの学びのためであれば、村の人たちはこうやって支えてくれるのです。

そこがうれしい。

そこが尊い。



全国のこどもたち1100人が、ここ泰阜村に毎夏集います。

今年は雨も多く、思い通りに火がおこせずご飯づくりは毎日苦戦しています。

背景の違うこどもたちが、お互いに理解するのはなかなかたいへんで、これもまた思い通りにいかないでしょう。

思い通りにいかない体験の中から、自然と人間の関係性や、人間同士の関係性を少しずつ学んでいくこどもたち。

その学びを、村の人たちはあたたかく支えます。

厳しい自然と向き合って暮らしを営んできた人々が、丁寧に作ったお米と野菜、こどもたちにぜひ食べてほしい。

この村が歴史を生き抜いてきた底力が、こどもたちの胃袋に伝わります。






房子さん、ありがとうございます!

代表 辻だいち