わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

輝け!

2013年03月17日 | 震災支援:山村留学へ長期受け入れ
「暮らしの学校:だいだらぼっち」の「ひきつぎ会」終わりました。

だいだらぼっちは卒業式がありません。

その替わり、今年度1年間暮らしたこどもたちと来年度1年間暮らす予定のこどもたち、保護者、スタッフが一堂に会して「大事なことをひきつぐ」ことを趣旨にした会を催すのです。

▼「ひきつぎ会」のテーマは「行ってきます」でした




来年度のこどもたちが使う薪をみんなで割ったり運んだり。

人海戦術とはよくいったもので、みんなで声をかけあって、しっかり薪が積まれました。「薪」と「想い」の受け渡し作業。
なんともここちよい。

▼みんなで薪を運びます




▼積まれた薪を見ると、あったかい気持ちになります




▼薪割り選手権も行われました。次は薪割りンピックかな~




集まった人たちがかくし芸を披露する出し物大会も、微笑ましいものから本格的なバンド演奏、そして新年度に結婚するスタッフのサプライズお祝いなど、盛りだくさん。

「想い」が集まるとはこれまたここちよい。

こどもからこどもへ、素敵なひきつぎができました。

夜は大人から大人へのひきつぎである交流会。

積み重ねた1年を肴にした果てしない飲み会は、朝方まで続いたのでした。

▼2日目は抜けるような青空でした




1年間、仲間を認め、仲間一人一人を大事にして、仲間を支えきったこどもたち。

その中に、福島から1年半、参加した女の子もいます。

彼女はこの3月で福島へ帰ります。

2011年の田植えの時期、初めて彼女がお母さんと泰阜村に見学に来た時のことを鮮明に想い出しました。

知らない土地でよくがんばったな。

福島に戻って、輝け!

そう、こどもたちは、1年間で「だいだらぼっち」を卒業するのではありません。

こどもたちの人生の「だいだらぼっち」は、泰阜村を去った時から始まります。

山深いこの村から旅立つこどもたちに、心の底からエールを送ります。

▼今年のこどもたち。支え合い、素敵な仲間になりました




代表 辻だいち


やろうよ おいでよ

2013年03月15日 | 震災支縁=支え合いの縁を紡ぐ
今日は泰阜村の体育協会理事会。

村の運動や健康増進に関わる団体がみんな集まって、あれこれ議論。

私は今年度、少年野球クラブ会長。

その任期もあと2週間です。

でも、私って理事だったんだ?と、今頃になって知りました(笑)

のどかな村ですよね。

のどかなのは私?(笑)


理事会後、中学野球の保護者会長と立ち話。

先日、福島県鮫川村の少年野球チームの監督や会長さんといろいろ話してきたことを伝えました。

鮫川村も少年野球も中学野球(部活)ともに人数が少なくて困っているとのこと。

もし、少年野球の交流(泰阜と鮫川)を新年度もやるなら、中学生の交流もあわせてやらないか、という提案を、鮫川村の人たちからいただいたということ。

「いいね~」

と、中学野球の保護者会長さん。

「そういう交流いいね。野球をすることが、東北のことを忘れないことになる。中学生にとってもいい」


今後、少年野球と中学野球で連絡をとりあいながら、実現の方向で動きましょう、ということになりました。

難しいことはしない。

身体を通した学びを地道にやることが、福島のこどもたちの支援になる。

こどもの相互交流が、泰阜村のこどものためにも、鮫川村のこどものためにも、有意義なことだと信じています。

「野球やろうよ」

シンプルに考えたいですね。


昨日のブログで書きましたが、鮫川村はたいへんなことになっています。

私たちは、「鮫川村のこどもの未来」という視点で動きます。

教育を通した支援、それしかできません。

「野球やろうよ」

「キャンプおいでよ」


代表 辻だいち


知らないということを知る

2013年03月14日 | 東日本の教育団体支援・協働
福島県鮫川村。

今日3月14日。

ホワイトデーとうかれるこの日に、鮫川村ではたいへんなことが起きています。

今日は起きていることへの評価はせず、起きている事実をそのまま伝えた方がいいでしょう。

2月6日の中日新聞の記事を見てください。

http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/152.html


そして今日3月14日、鮫川村在住の私たちの盟友「進士徹」さんのブログです。

見てください。

http://abukma.seesaa.net/article/347132467.html


私たちは知らない。

東北で何が起きているのかを。

私たちは知らされていない。

東北の人々の葛藤を。

まずは知りましょう。


代表 辻だいち


レールに乗せて

2013年03月12日 | 日々雑感
さて、これはなんでしょうか?
答えは最後に。

▼どこでしょう?



福島県いわき市。

午前中に鮫川村で打ち合わせを終えて、いわきの海岸に向かいました。

津波被害が甚大だった豊間地区。




福島は、放射能だけではなく、地震の揺れ自体の被災も、津波の被災も、そして風評の被害もある、世界的にも珍しい複合被災。

いつもは人影まばらなこの地区も、この日だけは人が多いです。

物見遊山の姿もあれば、黒い服につつまれた遺族らしい姿も。

基礎だけになってしまった家のひとつひとつに花が添えられていました。

そのひとつひとつに手を合わせました。




目の前には真っ青でおだやかな太平洋が広がります。

この海にいくつもの命がひきずりこまれていったんだな、と。

この地に立つと、海の彼方から、声にならない無念の想いがかすかに聞こえてくる気がします。

自分も海に引きずり込まれそうな感覚に陥り、身体が震えました。





いわきから電車に乗り、黙祷の時間は上野駅で迎えました。

いわきから辿ってきたレールを見つめて。

このレールが東北までつながっています。

▼正解は上野駅。常磐線のレールです。



雑踏のなか、一人、目をつぶり、支え合いの社会をもう一度紡ぎなおすことを誓いました。

この想い、レールに乗って、東北まで届け。


代表理事 辻だいち


未来志向

2013年03月11日 | 日々雑感
3月11日の朝は、福島県鮫川村で迎えました。

明け方に余震。

「ドーン」という響きとと共にビリビリと。

2年たってもなお余震があるその環境に、ただただ驚きます。


鮫川村教育委員会に行きました。

この村のこどもを、2年続けて信州こども山賊キャンプに招待しています。

3年目も続ける旨を伝えて、ざくっとした打ち合わせをするためです。

その席上でも朝の余震の話が出ました。

あの3.11の前と後では地震の質が変わったと。

「ドーン」と突き上げるような地震は、3.11後からだと。

そんな話をしながら、新年度も引き続き、キャンプのこどもたちを受け入れることについて意見交換をしました。



そして話題は少年野球に(笑)

昨年夏、この鮫川村少年野球チームが泰阜村に来ました。

わが泰阜村の少年野球チームとの交流試合をしました。

私が泰阜村の少年野球保護者会長ということもあり、キャンプ以外でも交流ができればいいなと思ったのです。

両村の教委に呼びかけ、地道に丁寧に進めたところ、少年野球交流が実現したのです。

東北と信州の野球交流、予想以上に盛り上がり(特に大人 笑)、今年もぜひやろう!という話になったのです。

そんな話をすると鮫川村教育委員会の人たちも顔がほころびます。

それに加えて、鮫川中学校の生徒会と泰阜中学校の生徒会との交流の話も。

昨年秋に南三陸町で開催した全国6地域のこども環境フォーラム。

このフォーラムの第2弾が新年度にも予定されていて、鮫川村と泰阜村の交流がさらに促進されるかもしれません。

信州の小さな泰阜村と、東北福島の小さな鮫川村の縁。

キャンプのこどもったち、少年野球のこどもたち、中学生の生徒会、いろんな階層で深まっていきそうです。



今回は、教委の打ち合わせとは別に、鮫川少年野球チームの監督さんと保護者会長さんと、ひそかに打ち合わせもありました(笑)。

不思議です。

野球を通してもまた、鮫川村と泰阜村との縁が紡がれていくことが。

いや~、東北と信州の大人が、キャンプや野球などの交流を通して、こどもの未来をああだこうだと語る。

これはほんとに心地よいですね。

未来志向の3月11日を迎えることができました。



しかし、鮫川村には、またたいへんな問題が降りかかっているということ。

改めてそのことについてはお知らせしたいと思います。

また、3月11日に見つめた福島についても改めてお知らせしたいと思います。


代表 辻だいち