住めば公園風田舎町

「住めば都」と言われるがわたしゃ田舎の方がいい。町全体が公園のようなそんな田舎町に住みたい。

490 「もしも、徐福が日本に来ていなかったら」 (95)

2007-10-22 08:01:50 | もしも、徐福が日本に来ていたら
 

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488-1 日本人の特性 (5)

 和をもって貴しとする

一曰
以和爲貴 無忤爲宗
 
第一に
和をもって貴(とうと)しとなし、忤(さから)う無きを宗となす
人皆有黨 亦少達者人皆党あり、また達者(たっしゃ、さとるもの)すくなし

是以或不順君父 乍違于隣里これをもって或いは君父に従がわず、また隣里(りんり)に違(たがう)う

然上和下睦 諧於論事然れども上(うえ)和し下(した)睦(むつ)み、事を論ずるに諧(なご)めば

則事理自通 何事不成すなわち事理(ことわり)自(おの)ずから通じ、何事の成らざらんや


 和を大切にし、反対者がないようにしなさい
人には皆えこひいきがあり、悟った者はすくない
それゆえ、主人や父に従がわなかったり、村で独り違うことをする
しかし、上が和やかにし、下が仲良くし、話し合うとき和やかであれば
すなわち正しい筋道が自然に通じ合って、何事も成らないということはない。

あらためて、このことが17条の憲法の第一に述べられていることの重さをしみじみと感じる。

「和をもって貴しとなす」とは、無理やりに妥協を強いて、一杯飲んで、しゃんしゃんしゃんと手を叩いて、互いの怨恨を水に流させようとする日本の習慣のことかと思っていた。
 しかし、じっくりと読んで見ると、そういう皮相なものとは違うようだ。

国事や、大事なことを論ずるのに、声を大にしたり、荒げたり、威嚇したりして自分の意見を通そうとするのが、普通の世の中ではないだろうか?
だれでも、人には、利害関係があって理性が曇る、自分は悟っていると思うものも居ようが、本当に悟っているものは少ない。
上の人は、冷静に、和やかにしていなさい。下の人は互いに仲良くしていなさい。
話し合うときは、和やかに、打解けて、ユーモアをもって話しなさい。
そうすれば、正しい結論が自然に導き出されて、どんなことでも決まらないということはない。

耳の痛いことであり、今更ながら、己の未熟さに赤面する思いである。

国会においても、和をもって貴しとするの本意を、味わって欲しいものだ。

しかし、聖徳太子の時代、最も激しい骨肉相食む権力争奪闘争があっているのも事実だ。
何と言う皮肉。
それゆえにこそ、和をもって貴しが第一に来る必然性があったのかもしれない。

十七条の憲法は色濃く中国の影響を受けている。

 もしも、徐福集団が日本に来ていなければ、海難の危険を冒してまで積極的に中国に学ぼうとする日本の姿勢は無く、朝鮮半島経由で入ってくるのを待つばかりであったかもしれない。