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コミカンソウ

2020-08-09 | 日記

夏になると庭一杯に雑草が生える。大きな目立つ草は梅雨前から取り除いたが、雨に恵まれて一斉に出て来た小さな雑草は厄介だ。何となくだが、庭の雑草の中で多数を占める種類は年ごとに変動しているような気がする。もちろん昨年多かった草が今年は見当たらないなどということはないが、2・3年前にデビューした草が、昨年・今年と年を追うごとに増え辺り一面に生えているということがある。当然のように毎年生える草もあるが、一方で、ある年には多かったが数年の内に見当たらなくなる草もある。そんなことを思いつつ庭の草を見てると、ふと、今年大きな顔で増えた奴を全部引っこ抜いてやりたい気持ちにかられた。今年は、コミカンソウ。

 一昨年前くらいにお目見えし、いくつか生えていたのは気が付いていた。数は少ないのでまあいいか、と草引きの際も抜かずにおいた。名前は知らなかったが、夕方に葉が閉じることに気付き、それで検索するとすぐにコミカンソウが見つかった。そのコミカンソウ、気付くと今年は庭の中央にも隅っこにも当然のごとくに出て来た。ある場所には30本くらい密集して他を押し退け、縄張りを主張。もちろん、初め数株でも種が落ちれば年ごとに増え拡がる道理だが、そうして増えたいくつかの種類が知らぬ間に消えていることも考え合わせると、何か他にも理由があるに違いない。土質なのか、天候なのか。この2年くらいコミカンソウに合う庭になっていたのだろう。そうはさせじ、と思った。

 庭一面の雑草をまんべんなく奇麗に抜こうと思うと、始める前に気が萎えてしまう。ところが、このように気になる種類に狙いを定め、「この野郎、甘い顔してれば図に乗りやがって!」という軽い怒りを込めて抜き始めると、妙にやる気が持続するのだ。昨年はメヒシバに狙いを定めてほとんどを引き抜いたが、今年はコミカンソウが標的である。当然、じゃがみこんで草引きを始めればそれ以外にも目に付く草や抜き易い草をついでに抜くので、結構きれいになる。ただ、コミカンソウが生えていない部分には手が付かないことにはなる。1時間くらいはモチベーションの低下もなく、陽向の庭でしゃがみこんで汗をかく。

 昔、祖母の家の畑で一緒に草引きをしたとき、草丈30㎝くらいに伸びた大きな雑草の株を抜いてくれと頼まれたことがある。頑張って引き抜くと、祖母が「それは相撲取り草というのよ、〇〇ちゃんは力持ちじゃねえ!」と褒めてくれたことを思い出す。いい気分になり、それ以来その相撲取り草を見つけるとよく引っこ抜いて祖母を思い出したものだ。・・・そう言えば一時増えていたコバンソウが、今、庭のどこにもない、雑草の変遷を記録に書き残しておけば面白いかも・・・など思いながら。


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