雉探し
2021-04-03 | 日記
キジ(雉)を見たことがないという知人を連れて、2時間ほど郊外の干拓地・農耕地を廻った。4月半ばくらいになると一箇所にオスのキジが2羽3羽と現れ、縄張りを主張して鳴く姿が見られる。今日は3か所で計3羽が見つかったが、鳴き声はまだ聞けなかった。昔は、キジなんて昔話に出て来るだけで簡単には姿を見られる鳥ではないと思っていたが、どのような場所にいるかを知ると案外身近な場所でも出会う鳥だと分かった。
結構臆病な鳥で、気付かれると一目散に走り出すのだが、春はオスが縄張りを主張して鳴き声を上げるので見つけやすい。「キジも鳴かずば撃たれまい」という諺の通りである。草や麦の中に隠れていても、干拓地や農耕地が広く開けた場所で鳴き声を聞けば、探すのは容易。おまけに大きな鳥が赤く目立つ顔をひょっこり出して辺りを伺っているので、慣れれば比較的容易に見つかるのだ。なるほど、これなら狩りをしていても見つけやすい獲物の一つだったろうと推測される。
キジの鳴き声を聞くようになると、野生の生き物の活動が活発化して野鳥たちの巣作りが始まるという実感が湧いてくる。われわれ人間達も新年度・新学期が始まり、また春の一歩から歩き出さなければと急かされるような思いだ。新型コロナウイルスと向き合って2年目となり、まだ不安を残しつつも、感染症を怖れるだけでなく知恵を絞って生活を立て直す一年としたいものだ。