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ねがうこと、ゆだねること

日本初公開のインド古典舞踊

2010-05-28 | art
インドの古典舞踊(アンドラ・ナティアム舞踊)が
初来日というので、インド文化センターに観に行く。

九段下にあるインド大使館は新しくなっていて
宮崎浩さんがコンペで勝った設計で、去年完成。

大使館が奥で、インド文化センターが千鳥淵側の
美しい建物だった。インド人が欲するモダンが
表現されている感じ。

宮崎浩さんが採用されたということは混沌とした
インドになるはずもなく、静謐さのなかに風と光を
感じられるような設計だ。



古典舞踊は主役のカラリクリシュナさんという
女形が演じるという趣向。

歌舞伎というより能のように動きが様式化されている。
表現はとても豊かで、楽しさや悲しさの落差がわかりやすい。

音楽はインドらしく、おそらくシタール、鳴り物中心に
歌声がインドらしく響き渡る。



歌舞伎の女形市川笑三郎が登場して、
簡単なワークショップが始まり、
女形比較をしていく。

女らしさでは女性に叶わないので
別のリアリティをどう獲得しているかが
テーマになり、喜怒哀楽の表現の違いを
演じ比べて見ることができた。



カラリクリシュナさんの男っぽい地声に驚く。
演奏の時の歌声は女性シンガーだったので、
彼はある意味口パクだったのだ。

同時通訳の人がかわいそうなくらい、
下手だった。意味がわかっていないのに
訳そうとするし、出演者同士の通訳ができないから
会話が盛り上がらないし、散々だった。