やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

エジソン時代の蓄音機を聴く

2010-05-02 | art
ロバの音楽座の新しいプログラム
「音さがしミュージアム」の会場係を
しながら、コンサートを楽しんだ。

客席とステージの区分がない会場に
入った来場者は、自由に楽器を触って
いい構成。

戸惑うのもつかの間、あれこれ音を
出してロバライブの世界に浸りはじめる。

開演直前は賑やかに。
楽器を鳴らしながら歩き回ったり
写真や動画を撮りあったり。



コンサートは音を探したり、
空想楽器を作ったり、古楽器を
紹介したり、本物の音を体験しようと
いう要素が強くなっている。

目玉として、紹介されたのが蓄音機。
久しぶりに聴く音色がとても新鮮。
床や空気の振動が別の生演奏という感じ。

音を拾っている針の動きが懐かしという
か嬉しく感じる。バッハのバイオリンソナタが
楽しく哀しい音を会場全体に響かせる。

操り人形のような作りをした人形で、
からだの中心を通る細い鉄軸を
レコード盤上に設置した小さい台に
載せると音楽とともにくるくる
踊り出して最高潮!



その後、雅隆さんが持ち出したのが
エジソン時代の蓄音機。レコード盤が
円盤になる前の円筒版になっている。

はじめて目にする蝋円筒式蓄音機。
エジソンが発明した錫箔に代わって
蝋(ワックス)を使うことによって
音質が飛躍的によくなり、しかも
針も変えなくてよくなったらしい。
こちらなどに詳しい)

聞いて感激。
レコード盤の蓄音機と音色に差はない。
円筒盤がレコード盤に代わっていったのは
なぜなんだろう。

昔、エジソンの時代に音を
閉じこめられることを知ったり、
再生音を何度も聞けると知った
人達の驚きはどんなものだったんだろう。



5月5日は恒例の谷川俊太郎&賢作親子との
ジョイントコンサート
がある。
まだ夕方の会は若干お席があるので、
よかったらどうぞ。去年のことはこちらで。