四季があったり、寒い国では、
いろいろ工夫しないと暮らせないから
文化、技術、芸術が発達した。
それに対してあったかい南国は、
のほほんとしてても、寒さに困らないし、
食べるものだって豊富にあるから、
苦労して文化、技術、芸術をうみだす
必要がそんなになかった。
・・ってなことを話してたら、
ピューリッツァー賞の『銃・病原菌・鉄』を
読み始めた冒頭に、「そのような考え方は、
かつては一般的だったが、(中略)明らかで
おかしいことがわかる」とバッサリ書いて
あって、やられた。
証拠として、著者のダイアモンドがあげてるのが
1,北ヨーロッパがヨーロッパ文明に貢献する
ようになったのは、ここ何千年かのこと。
2,アメリカ大陸で寒冷な地域は技術の発達の点では
後進地域だった。
3,アメリカ大陸で文化的にもっとも進んでいると
一般的に考えられているのは古代マヤ社会は
熱帯地方のユカタン半島やグアテマラで、
西暦1000年頃まで栄えていた。
などと、スケールの長くて大きな話でしょ。
本棚に積みっぱなしの本書は2000年の出版で
上下2巻と分厚いので放ってあったけど、
読みたくなる、読むべきときが来た感じだなぁ。