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ねがうこと、ゆだねること

映画『カムイ外伝』試写会

2009-06-26 | 映画
さてさて、試写会。
どこまで書いていいのかわからない。
ネタバレはルール違反だろうし、
役者のことはみんなが書くだろう。

白戸三平は『サスケ』は漫画とアニメ、
『カムイ』は漫画のみだけど好きだったなぁ。
『カムイ外伝』は漫画もアニメも体験していない。

手元にはないから、大人買いして、
読み直したくなる。



さて映画なんだけど、冒頭は圧巻。
漫画から始まってドキドキする。

変移抜刀霞斬りや飯綱落しといった必殺忍法を
惜しげなくみせてくれるし。

手裏剣が飛んできたり、よけたりするのは
『マトリックス』以来のおなじみな手法だけど、
なかなかリアルで思わず身をよけた。



エンタテイメントとして相当やってるんだけど、
『カムイ伝』(ごめんなさい、『カムイ外伝』で
語れなくって)がもつ、反権力、反ハリウッドの
強烈なニオイが消失してる。

基本的な舞台が備中なんだけど
沖縄でロケしたから、色彩が明るい。

本編は冒頭の森や海のシーンをもっと暗くいって
欲しいなぁ。『ロード・オブ・ザ・リング』や
『パンズ・ラビリンス』より明るくていいのだろうか?

海でのCG多用がファンキーにみえてしまう。
サメのシーンも怖くない。

『愚民』という言葉が殿様とライバルの不動の
口から出るんだけど、最後の方だから遅すぎた
感があって、付け足しに聞こえてしまう。



アニメっぽい表現を実写で模索しようという
試みがあまり見あたらない。

『下妻物語』『のだめカンタービレ』
などの独自の映像によるアニメ的表現が
好きな僕としてはちょっと残念。

今の人たちにわかりやすい、毒気を抜いた
エンタメを狙ったんだろう。
相当制作費がかかってそうだから。

『カムイ』なんて女性は読んでなかっただろうから。