さて、視察の具体的な内容に入る前に、ご案内する上勝町がどのようなところか、簡単に触れておきたいと思います。
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●上勝町が受賞した数々の賞
(前掲『持続可能なまちは小さく、美しい』、および2008.11.8付毎日新聞より)
(1990)活力のあるまちづくり優良地方公共団体自治大臣表彰
(1994)過疎地域活性化優良事例表彰国土庁長官賞
(1995)ふるさとづくり大賞内閣総理大臣賞
(1997)全国有料町村表彰・自治大臣表彰
(1998)毎日・地方自治大賞最優秀賞
(2000)第15回農村アメニティ・コンクール特別優秀賞
(2004)第3回持続可能な地域社会をつくる日本の環境首都コンテスト・人口2万人未満の住民参画部門・地球温暖化防止部門第1位
(2007)情報通信月間総務大臣表彰
(2008.11)第3回マニフェスト大賞共通部門特別賞・地域環境政策賞
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徳島県勝浦郡上勝町
――「いっきゅうと彩(いろどり)の里・かみかつ」
●町の概要
町長:笠松和市(かさまつ・かずいち)氏
面積:109.68平方キロ(うち山林86%、人工林率83%)
人口:2014人 高齢化率49.2%(H20.3.31現在)
特徴的な取り組み概要:環境と経済・福祉を一体的に推進し、持続可能な状況を生み出す。
21世紀の目標:環境倫理の基づく「持続可能な地域社会づくり」
●環境政策
・ゼロ・ウェイスト宣言による、発生抑制を重視した環境政策の推進
ゴミの34分別…H19年のリサイクル率63.7%(生ゴミを除く)
・自然エネルギー導入によるCO2削減…323tCO2(H18年度実績)
木質バイオマスボイラー設置(月ヵ谷温泉)
風力発電15基導入(現在はもっと多いとのことでした。:筆者注)
・ブナ原生林の保全
・森林農地適正管理条例制定(H15)
●産業政策
・彩農業の推進…木の葉や草花等を料理のつまものとして商品化。
平均年齢70歳の高齢者195人が取り組む。
H19年売上2憶6千万円。
無線とパソコンを利用した経営指導。
(彩については来年4月にTBSの2時間ドラマ「おふくろ先生の診療日記」で取り上げられるそうです。ちょうど私たちが視察中に役者や撮影隊の方が来町していました。:筆者注)
・視察産業…視察見学者、H19年度4,489人(397件)
・雇用確保…5つの第三セクター設置による雇用の場確保
・情報戦略(2007年から)…光ファイバ網を活用した情報戦略展開
(H19.5.1現在846世帯中728世帯加入)。
マイクロソフト㈱との間で「ICTを利活用した地域振興に関する覚書」締結。
●若者定住政策「美しく、安全で、安心、住みたくなる町づくり」
・1Q(いっきゅう)運動会…町内5地区の地域づくり競争)
・交流推進…地域材(木材)を使った野外展示作品展。
有名芸術家5名を中心に地域住民がボランティアで政策。
10年以上展示。
・棚田のオーナー制度
・緑のふるさと協力隊受付
・住宅整備
・交通政策…有償ボランティア輸送事業。
自家用車を活用しタクシー代の半額で利用できる。
(より詳しくは、上勝町役場HPhttp://www.kamikatsu.jp/information-ka/top.htmをご参照ください。)
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いかがでしょうか?
こうしたデータを見ると、条件は決して恵まれているとは言えません。
むしろ逆境にある(たとえば高齢化率!)とすら言えます。
地方都市からさらに離れたこの山間の地方自治体が、なぜこのようなことを可能にしているのか…と思わざるを得ません。
その秘密はどこにあるのでしょうか? 興味は尽きません。
そのことがこの視察旅行記から少しでもお伝えできればと思っています。
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●上勝町が受賞した数々の賞
(前掲『持続可能なまちは小さく、美しい』、および2008.11.8付毎日新聞より)
(1990)活力のあるまちづくり優良地方公共団体自治大臣表彰
(1994)過疎地域活性化優良事例表彰国土庁長官賞
(1995)ふるさとづくり大賞内閣総理大臣賞
(1997)全国有料町村表彰・自治大臣表彰
(1998)毎日・地方自治大賞最優秀賞
(2000)第15回農村アメニティ・コンクール特別優秀賞
(2004)第3回持続可能な地域社会をつくる日本の環境首都コンテスト・人口2万人未満の住民参画部門・地球温暖化防止部門第1位
(2007)情報通信月間総務大臣表彰
(2008.11)第3回マニフェスト大賞共通部門特別賞・地域環境政策賞
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徳島県勝浦郡上勝町
――「いっきゅうと彩(いろどり)の里・かみかつ」
●町の概要
町長:笠松和市(かさまつ・かずいち)氏
面積:109.68平方キロ(うち山林86%、人工林率83%)
人口:2014人 高齢化率49.2%(H20.3.31現在)
特徴的な取り組み概要:環境と経済・福祉を一体的に推進し、持続可能な状況を生み出す。
21世紀の目標:環境倫理の基づく「持続可能な地域社会づくり」
●環境政策
・ゼロ・ウェイスト宣言による、発生抑制を重視した環境政策の推進
ゴミの34分別…H19年のリサイクル率63.7%(生ゴミを除く)
・自然エネルギー導入によるCO2削減…323tCO2(H18年度実績)
木質バイオマスボイラー設置(月ヵ谷温泉)
風力発電15基導入(現在はもっと多いとのことでした。:筆者注)
・ブナ原生林の保全
・森林農地適正管理条例制定(H15)
●産業政策
・彩農業の推進…木の葉や草花等を料理のつまものとして商品化。
平均年齢70歳の高齢者195人が取り組む。
H19年売上2憶6千万円。
無線とパソコンを利用した経営指導。
(彩については来年4月にTBSの2時間ドラマ「おふくろ先生の診療日記」で取り上げられるそうです。ちょうど私たちが視察中に役者や撮影隊の方が来町していました。:筆者注)
・視察産業…視察見学者、H19年度4,489人(397件)
・雇用確保…5つの第三セクター設置による雇用の場確保
・情報戦略(2007年から)…光ファイバ網を活用した情報戦略展開
(H19.5.1現在846世帯中728世帯加入)。
マイクロソフト㈱との間で「ICTを利活用した地域振興に関する覚書」締結。
●若者定住政策「美しく、安全で、安心、住みたくなる町づくり」
・1Q(いっきゅう)運動会…町内5地区の地域づくり競争)
・交流推進…地域材(木材)を使った野外展示作品展。
有名芸術家5名を中心に地域住民がボランティアで政策。
10年以上展示。
・棚田のオーナー制度
・緑のふるさと協力隊受付
・住宅整備
・交通政策…有償ボランティア輸送事業。
自家用車を活用しタクシー代の半額で利用できる。
(より詳しくは、上勝町役場HPhttp://www.kamikatsu.jp/information-ka/top.htmをご参照ください。)
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いかがでしょうか?
こうしたデータを見ると、条件は決して恵まれているとは言えません。
むしろ逆境にある(たとえば高齢化率!)とすら言えます。
地方都市からさらに離れたこの山間の地方自治体が、なぜこのようなことを可能にしているのか…と思わざるを得ません。
その秘密はどこにあるのでしょうか? 興味は尽きません。
そのことがこの視察旅行記から少しでもお伝えできればと思っています。