前の記事でご紹介したように、町長は、私たちが役場にて着くなり早速大きなビジョンのお話をしてくださったわけですが、その一方で、長旅で疲れた私たち九人のため、自ら現地の「阿波晩茶」を淹れてくださいました。
薄い山吹色で、渋いというか酸いというか、味わいのあるヘルシーな感じのお茶でした。
ご説明によるとこの地区特産の、発酵させためずらしい製法のお茶であるとのことです。
(*この「阿波晩茶」については末尾参照)
それだけでなく、直前に上勝町に視察に来られたという某県の自治体の方が残された、蜜たっぷりの林檎(芯だけではなく果肉全体に蜜!)を、手ずから剥いてくださいました。
ごちそうさまでした!
さて、この林檎のことがちょうど示していますが、今回私たちの2日目の視察が新潟県上越市牧区総合事務所の職員有志のみなさんとご一緒だったように(後述)、上勝町は外部からの視察者がひじょうに多いことでも有名です。
さきにあげたようにH19年度には4449人(397件)が視察見学者として訪れているとのこと。
いただいた資料では以前からずっと増加傾向ですから、今後、更に増えていくことでしょう。
人口の倍以上(!)が、視察やってくる自治体は、日本全国この上勝町だけでなないでしょうか(他にあったら、お教えください)。
まさに驚異的だと感じます。
資料にはそれ自体が「視察産業」として表現されており、それも納得できる、というかせざるをえない、たいへんな実績です。
それだけ上勝町の取り組みは全国で評価されているということなのでしょう(外国からの視察も多いとのこと)。
あとでご紹介するように、たとえばリサイクル販売品を作って売っている「くるくる工房」のおばあちゃんたちも、視察の方への対応や説明という「仕事」が、とても心理的な張りと生きがいになっているとのことです。
エネルギッシュな町長を先頭に、ひじょうに良い循環を廻らすことに成功している元気な地域社会、それがこの上勝町なのだと思います。
明日からの視察では私たちもこの好循環の町から、なかでも笑顔のすばらしいおばあちゃんたちから、元気がもらえそうで楽しみです!
●いただいた資料
①「滞在型観光による交流拡大から移住定住へ」《徳島県上勝町 笠松 和市》(「地域力創造」全国市町村サミット2008in鹿児島(2008.11.19)第一分科会資料)
②かみかつイラストマップ
③「大橋照枝の環境EYE――持続可能なまちづくり“いっきゅうと彩の里・かみかつ”(徳島県上勝町)」「環境装置の最近の動向と今後の展望」「廃棄物処理対策の動向」(いずれも『産業と環境』2008.1の抜粋コピー)
④「新時代――一緒に考えましょう、国会等の移転 vol.66」(国土交通省 平成20年10月)のコピー
⑤08.11.11付「日本経済新聞」第一面の抜粋(「道州制論議前倒し――次期国会に基本法」)
⑥08.11.8付「毎日新聞」記事抜粋(マニフェスト大賞受賞について)
*資料のうち、とくに④と⑤は目下議論の進んでいる「道州制」など国土の将来像に関する国会や政府の動向を説明したものです。道州制について町長は、「知事を見たこともない人ばかりの住民に縁遠い地方行政になってしまう」等との強い問題意識を語っておられました。広域連合に乗らなかったという上勝町の危機感を示しているのだと思います。
*「阿波晩茶」について
後で気づいたのですが、これは「晩茶」であって「番茶」ではないのです。
調べたところ上勝町はこの阿波晩茶の発祥の地だそうで、世界でも珍しい製法(後発酵)で作られている、阿波の国では昔から広く常飲されていたお茶であるのことです。(「上勝の晩茶使用・阿波の晩茶酎」の説明書きより)
上勝町は阿波晩茶で「全国香り風景100選」(環境省)にも選ばれているのでした。
それでこのお茶だったのですね!
(画像は勝浦川沿いの県道から眺めた夕日)
薄い山吹色で、渋いというか酸いというか、味わいのあるヘルシーな感じのお茶でした。
ご説明によるとこの地区特産の、発酵させためずらしい製法のお茶であるとのことです。
(*この「阿波晩茶」については末尾参照)
それだけでなく、直前に上勝町に視察に来られたという某県の自治体の方が残された、蜜たっぷりの林檎(芯だけではなく果肉全体に蜜!)を、手ずから剥いてくださいました。
ごちそうさまでした!
さて、この林檎のことがちょうど示していますが、今回私たちの2日目の視察が新潟県上越市牧区総合事務所の職員有志のみなさんとご一緒だったように(後述)、上勝町は外部からの視察者がひじょうに多いことでも有名です。
さきにあげたようにH19年度には4449人(397件)が視察見学者として訪れているとのこと。
いただいた資料では以前からずっと増加傾向ですから、今後、更に増えていくことでしょう。
人口の倍以上(!)が、視察やってくる自治体は、日本全国この上勝町だけでなないでしょうか(他にあったら、お教えください)。
まさに驚異的だと感じます。
資料にはそれ自体が「視察産業」として表現されており、それも納得できる、というかせざるをえない、たいへんな実績です。
それだけ上勝町の取り組みは全国で評価されているということなのでしょう(外国からの視察も多いとのこと)。
あとでご紹介するように、たとえばリサイクル販売品を作って売っている「くるくる工房」のおばあちゃんたちも、視察の方への対応や説明という「仕事」が、とても心理的な張りと生きがいになっているとのことです。
エネルギッシュな町長を先頭に、ひじょうに良い循環を廻らすことに成功している元気な地域社会、それがこの上勝町なのだと思います。
明日からの視察では私たちもこの好循環の町から、なかでも笑顔のすばらしいおばあちゃんたちから、元気がもらえそうで楽しみです!
●いただいた資料
①「滞在型観光による交流拡大から移住定住へ」《徳島県上勝町 笠松 和市》(「地域力創造」全国市町村サミット2008in鹿児島(2008.11.19)第一分科会資料)
②かみかつイラストマップ
③「大橋照枝の環境EYE――持続可能なまちづくり“いっきゅうと彩の里・かみかつ”(徳島県上勝町)」「環境装置の最近の動向と今後の展望」「廃棄物処理対策の動向」(いずれも『産業と環境』2008.1の抜粋コピー)
④「新時代――一緒に考えましょう、国会等の移転 vol.66」(国土交通省 平成20年10月)のコピー
⑤08.11.11付「日本経済新聞」第一面の抜粋(「道州制論議前倒し――次期国会に基本法」)
⑥08.11.8付「毎日新聞」記事抜粋(マニフェスト大賞受賞について)
*資料のうち、とくに④と⑤は目下議論の進んでいる「道州制」など国土の将来像に関する国会や政府の動向を説明したものです。道州制について町長は、「知事を見たこともない人ばかりの住民に縁遠い地方行政になってしまう」等との強い問題意識を語っておられました。広域連合に乗らなかったという上勝町の危機感を示しているのだと思います。
*「阿波晩茶」について
後で気づいたのですが、これは「晩茶」であって「番茶」ではないのです。
調べたところ上勝町はこの阿波晩茶の発祥の地だそうで、世界でも珍しい製法(後発酵)で作られている、阿波の国では昔から広く常飲されていたお茶であるのことです。(「上勝の晩茶使用・阿波の晩茶酎」の説明書きより)
上勝町は阿波晩茶で「全国香り風景100選」(環境省)にも選ばれているのでした。
それでこのお茶だったのですね!
(画像は勝浦川沿いの県道から眺めた夕日)