イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

OTA1週目

2009-05-23 23:35:00 | イーグルス
 1回目のOTAが終わりました、今年は週3日練習して残りはお休み(多分反省会)を4週繰り返す形で行います。今褒められないルーキーは使い物にならないのですが、まるで分担しているかのように地元誌がほぼ全員をばらばらに褒めています。

 1巡指名のJeremy Maclinは5ヤード前後の短いパスを受けてからのRACでの動きが素晴らしいと評価されています。ルートランニングが課題ですが、タイミングパスを取らせてのRACを狙うのであれば弱点を見せずに済みます。Donovan McNabbが不在なのであの剛球を至近距離で取れるのかはまだ分かりませんが、これが取れずに干されたReggie Brownのようにはなって欲しくないものです。

 2巡のLeSean McCoyはカレッジでWCOを使用していたのですが、使う用語が違う事やプレイの複雑さが全く違う点を修正するのに手間取っているようです。とにかくパスルートを覚えていない、が理由でフィールドに立たせないのがAndy Reid流ですからシステムを習得する事が必要です。本人がその事を理解しているのは良い事だと思います。

 5巡指名のCornelius Ingramは母校の全米チャンピオン祝いのホワイトハウス訪問に行ってたりしましたが、去年は膝の手術で一度もフィールドに立っていません。相変わらずパスキャッチでは高い評価を受けています手は良いようですが、McNabbとKevin Kolb.A.J Feeleyではパスの質が違うのでMcNabbのパスを取れるのかはもう少し後の練習にならなければ分かりません。ArizonaでのMcNabb主催のキャンプに参加するようです。

 5巡指名Fenuki TupouはRTでのプレイが多いようです、ドラフト時はOGへのコンバートが予想されていましたが、OT>OGへのコンバートは去年の2人が居ますしOTで練習しているのかもしれませんし、まだRTで起用されるか決まった訳では無いようです。ダミー人形を力強く押しているようですが、パスプロテクションでのフットワークの評価は見当たりません・・・良くないのでしょうね・・・・・・。

 6巡指名Brandon Gibsonはキャンプを通じて絶賛されています。トップスピードはMaclinと比べると落ちるようですが、カットを切ってパスを取る流れのスムーズさとキャッチ力はMaclinよりも上でPS直行が予想されていましたが、ベテランを追い落とす可能性も有ると評価されました。WR枠は6でしょうし、トレード要員のReggie Brownの立場が更に怪しくなる事になるのかもしれません。

 ルーキーFA組は特に誰が良いとかは無いようです、ドラフト候補を今年は取っていないですし仕方が無いのでしょう。ドラフトでも取るべきポジションはそれなりに埋めましたから話題にならないのもやむをえないのかもしれません。

ルーキーの話題が出てこないです

2009-05-22 08:21:00 | イーグルス
 若手と新加入選手を中心に行われているOTA、普通ルーキーに注目が行くはずなのですが今回はJim Johnsonの離脱からSean McDermottの昇格の話ばかりが目に付きます。
 地元誌などでMcDermottじゃ無理だと言う内容を見る事は有りません、少なくともOTAの間は肯定的な意見しか載らないでしょう。あとは口うるさい評論家がどう評価するのかで見てからの判断になると思います。
 他所のチームからDCとしての面接を行ったからDCになってもやれると言う物では無いでしょう、結果としてDCに選ばれていないのですから。これまでJohnsonの元を巣立ったアシスタントはHC,DCとして全員一定以上の評価を得ているのですが、だからと言って最後に残った末っ子のMcDetmottもDCとしての能力を持っているとは限らないとも思います。
 10年チームに居てシステムは理解しているでしょうし、DB.LBと受け持つポジションが変わるとそれに伴ってユニットの成績の上下したのでポジションコーチとして優秀なのは証明しています。そう言う所から考えればそれなりにこなしてくれるのではないかと期待します。

 1巡指名のJeremy Maclinですが、練習を見ても動きは速いですね。カットを切る時にスピードが落ちるか、鋭さがなくどちらに曲がるのかを読まれやすいか、のどちらかが極端に出るように見えるのは心配です。それでも動きの軽さは素晴らしいですし、ショートを取ってRACもディープへの一発も両方出来る逸材としての評価どおりの動きをしているようです。
 
 Donovan McNabbの契約問題の鍵を握るのはKevin Kolbです。3年目を迎えるKolbが後継者として使えるのかどうかでMcNabbとチームフロントの出方が変わるでしょう。2年間のプレイを見る限りでは大きな期待をしてはいけないでしょうし、NFLのスピードにまだ付いていけないように見えます。4年契約ですが今年もダメなら次を探す事になるでしょうし、キャンプが正念場になりそうです。McNabbが怪我でもすれば別でしょうけれど、1シーズン乗り切った場合にアピールする機会はキャンプしかないのですから。
 ルーキーFAでQBを補充した事に対しては、ライバル視する必要は無いし色々教えてあげるつもりだ。と余裕を持ったコメントをしています。地元採用でドラフト前の評価も低かった選手相手だからのコメントでしょう。QBの育成には時間が掛かるし、時間を掛けてから実戦に送り出したほうが良いと言われてきました。しかし、近年はルーキーをいきなり実戦に出して成功する例が増えています。素質が有る選手はすぐに答えを出せると言われるようになるかもしれませんし、Kolbも育成中だからといつまでも言っている訳には行きません。

縁故と地元採用

2009-05-21 00:34:00 | イーグルス
 今日から自由参加のミニキャンプ(と言うか合同自主トレのようなもの)が始まります。最初の3日間はルーキーと一部のベテランのみで、来週から全員参加になる予定です。

 ルーキーFA2人と新たに契約しています。Jamaal Jacksonの弟Jervonte Jacksonは6-4 300ポンドのDTでFlorida Atlantic大出身です。2007年Sun Beltのセカンドチームに選ばれ、2008年はファーストチームに選ばれています。4年間スターターでランディフェンスが持ち味のようですが上半身に強さに頼りすぎで下半身の強化が必要のようです。手薄なDTの補充ですしニーズには合っていますが、縁故採用ですし大きな期待をしない方が良いのでしょう。

 もう1人はTemple大のQB Adam DiMicheleで、地元採用と言う事になります。出身はPittburghですが、Temple大はPhiladelphia市のど真ん中に有ります。
 高校時代は野球、バスケットと兼務したようで、QBとして2度地域のファーストチームに選ばれています。Okaloosa-Walton Collegeと言う短大に進学し2年間野球でピッチャーをした後に2006年にTemplke大に転入し1年目からスターターとして9試合に出場しました。2007年キャプテンに選ばれスターターとして8試合に出場しますが、足を骨折して残りの試合は欠場しました。2008年もキャプテンとして9試合に出場しました。3年間で5024ヤードを投げ、674回投げて407回成功で成功率60% 28TDを記録しています。
 地元の選手ですしキャンプの練習要員程度でしょう、OTAが済んだ段階でカットされるかもしれません。


 OTA前日のJim Johnson休養の発表が本人はぎりぎりまでやる気だったのか、Sean McDermottに引き継ぐ準備をしていたのかが分かりません。癌転移が分かってからそれなりに準備はしているとは思うのですが、ドラフト後のミニキャンプでは生涯現役のような事を言っていましたし引き継ぐMcDermottの負担が心配です。戦術面の変更を考えているのならばOTAで方向転換をするのか、トレーニングキャンプまでに考えるのか、今年はJohnson案のままでやるのかも問題になるでしょう。ブリッツが代名詞のJohnsonですが、流行の戦術を1年遅れで取り入れて毎年変化させ続けていますし、今年のシステムをスタッフ全員で考えていたのならば大きな問題にはならないのでしょうが、Johnsonが個人で考えているようだと問題が出るかもしれません。

Jim Johnson長期休養

2009-05-19 22:29:00 | イーグルス
 Andy Reid就任以来ディフェンスの全権を任されていたJim Johnsonが休養する事になりました。2001年に癌の手術を受けていて、脊髄への転移が見つかりオフの間に再手術を受けています。先日のミニキャンプでは電動車いすに乗ったまま指導をしていました、その時には死ぬまで現役で居たいと言っていたのですが治療の為に戦列を離れる事になりました。20日から始まるOTAの集合に合わせての発表となり、治療が終われば復帰する事にはなっています。来週68歳になるJohnsonが癌を克服する事は脊髄への転移を考えても無いでしょうけれど、これくらいの年になると癌の進行は遅く痛みにさえ耐えられればそれなりに日常生活が出来る場合も有ります。無期限の休養と言う発表で、OTAの期間中の復帰は出来ないが、シーズンまでには帰って来たいと言う意思はあるようです、治療の経過を待つ事になるでしょう。
 実際の所、気力の衰えはここ2-3年感じてきました。ブリッツ+バンプが売りだった2004シーズンまで、バンプに規制が入った後のブリッツ+ショートゾーンでサックを狙い続けた全盛期と比べると、DL+LBにギャップコントロールを優先させるコンサバティブなラン重視のディフェンスに変化しています。いざと言う時の仕掛けも消極的になっていますし、体力の衰えが気力・判断力に影響を与えているように感じています。ただ、シーズン序盤から終盤に向けての修正能力は依然高いですし、試合中の判断に衰えは出てもコーチとしてまだやれると思っていました。
 
 後任はDBコーチのSean McDermottになります、引退ではなく休養なので正式にDCに就任するかはまだ分かりませんが、事実上のDC就任になるのでしょう。
 McDermottはWilliam & Mary大でSとしてプレイし、その後1年母校のコーチを手伝った後、2000年にReidのアシスタントとしてコーチ業を始めます、その後DBコーチアシスタントを経てDBコーチに昇格し、2007年Steve SpagnuoloがNYGに移籍後には後任のLBコーチとしてチームの出世コースに乗りました。再度2008シーズンはDBコーチに戻っています。Leslie FrazierRon Rivera,Spag,John Harbaughを育てたJim Johnsonの弟子達の中でも最も長い時間部下として付き従ってきたMcDermottは最後の弟子と言っていいでしょう。まだ35歳なのですが、大学卒業して2年後にチームに合流して10年目になります。

 McDermottがDC代理としてディフェンス全体を見る事になると、空席になるDBコーチにも影響が出ます。現在DBコーチアシスタントのOtis SmithをDBコーチに昇格させる事になるのでしょう(McDermottが正式にDCに昇格しないのであればDBアシスタントのままでしょうけれど)Otisは1991年のルーキーFAとしてEaglesに入り、スターターにまで成長し、FA(まだプランBだったかもしれません)でNYJに移籍後NEとNYJを行ったり来たりしています。2006年にNEのDBコーチアシスタントになり、2008年から復帰していました。34歳と若く、コーチ暦も2年しかないのでDBコーチとして全部を任せていいのかと言う点で若干不安が残ります。特にDBは今年最も入れ替えの激しかったユニットですし若手も多いですから経験豊富なコーチを呼んでOtisはもう少しアシスタントで勉強した方が良い様な気がします。
 アシスタントから引き抜かれ続けた結果、DLコーチ以外はディフェンスのコーチ経験3年未満の若手しか残っていない事も大きく影響する事でしょう。

 McDetmottがDBコーチとして足踏みをしている間、何度か他チームのDC候補として名前が挙がりました。11年目になるReid-Johson体制の中、初期から居た部下はほぼ全てDCとして引き抜かれて行き最後に残ったMcDermottだけは引き抜かれる前に手を打つ必要が有ると思っていました。そう言う点から考えると、今回のJohnson休養McDermott昇格はJohnsonの年齢・健康面だけでなくMcDermottの処遇としてもタイミングが良かったのでしょう。Johnsonは名簿上チームに残るのですからMcDermottに現場を任せつつ共にディフェンスを作っていく事になると思います。

 このまま完全に引退するのか、車椅子に乗った状態でもサイドラインに居る事が出来るのか、チームへの影響の大きさはJohnsonの状態次第です。サイドラインに姿を見せて、限定的でもミーティングに参加する事が出来るなら影響はほとんど無いと思います。もし引退する事になればディフェンスは大きな転機を迎える事になります。弟子として長年一緒に居たとしても目指すものが同じとは限りません、McDermottが全ての責任を負う事になった場合に今とは違う戦術を採用する可能性も有るでしょう。

 OTAが終わる頃か遅くてもトレーニングキャンプが始まるまでにはJohnsonが休養から復帰するのかがはっきりするでしょう。出来る事ならば今年1年はMcDermottを助けてあげて欲しいのですけれどねえ。

ブロックTEと大きなDB

2009-05-17 22:33:00 | イーグルス
 ドラフト選手のプロフィールも調べ終わり、調べれば調べるほど今居る選手に似ている選手を取った事を実感します。そう言う意味では層が厚くなって良いとは思うのですが、足りないパーツが残りました。

 まずはランブロック用のTEです、暫定スターターBrent CelekもルーキーCornelius Ingramもレシーブ専用でブロックでは全く役に立ちません。3番手扱いになっているMatt Schobelはいつカットされてもおかしくありません。ドラフト前日に加入したEugene Brightはカレッジ時代TEではなくDEの選手でしたからパワーを期待出来るかもしれませんがドラフト後のキャンプではレシーブを褒められていました(コンタクト無しの練習なのでブロックが良いか悪いかは分からないです)
 Brightがブロック型でそこそこ使えると判断されるようならばSchobelはすぐにカットされる事になるのでしょうけれど、カレッジ時代DEでどこからも声が掛からなくて1年過ごしていたような選手に大きな期待は出来ませんそ、戦力として計算はしない方が良いでしょう。
 ブロック型のTEを採用する気が有るのかどうか、これも疑わしいのです。補強をするつもりであればFA市場にブロック型のTEが居なかった訳ではありません。スターター級ではないにせよ、必要な時だけランブロックで使う程度のベテランを確保出来たのにしなかったのですから。
 ブロック型を補強した事は有るのですが、去年KCから取ったKris Wilsonはあっさりカットしてしまいました。L.J Smithが居る時と居ない時で右へのランがスクリメージを超える・超えないのか、ランの成功率がかなり違う印象が有ります。そう言う意味ではやはりブロック型のTEは必要だと思っていないのでしょう。それでオフェンスが機能するならば、ブロック型TEが居ない事は欠点では無いのですけれど・・・


 DBのサイズアップも果たせませんでした、5-11のBrian Dawkinsから6-1のSean Jonesに代わり、5-11のVictor HarrisもCB/Sとして入りました。これまでの5-9から5-10程度のCBよりはサイズアップしています。しかし、6-3程度のレシーバー相手に誰もマークに付けない欠点を解消する所までは至っていません。常に出て来れなくても良いからゴールライン前で浮かせば即TDだけを避けるDBを用意するのは必要な事のはずです。
 オフェンスは自分のしたい事をやれば良いのでまだブロックTEを入れなくても良いとは思うのですが、ディフェンスはどうしても受身になるのですから、多様性が必要なはずなのですけれどねえ。今後も我が道を行くのでしょうが同じパターンで簡単に失点するのは見たくないです。

 補強する気が有れば補強しているのでしょうから、手当てする事無く現有戦力で行くのでしょう。