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Macho Harris

2009-05-11 02:04:00 | イーグルス
 5巡157位で指名されたのはVictor"Macho"Harrisでした。登録名はMacho Harrisになるようです。父親から2歳の時に付けられたあだ名で今でも愛用しているそうです。

 1988年2月16日生まれで Virginia州Richmond郊外のHighland Springs出身です。高校時代はRB/DB/KRとしてプレイし、RBとしては最終年度に225回のキャリーで2346ヤード27TDを記録し、DBとしては3INTを奪い、28回のリターンで4TDを記録しました。USA Todyaのオールアメリカンファーストチームに選ばれています。

 Virginia Techに進学後、レッドシャツ無しで2005年すぐに試合に出ます、STでの出場が多く12試合で12タックルを記録しています。
 2006年シーズン後半スターターに昇格し13試合で34タックル4INTを記録しました。
 2007年は36タックル5INTでACCのファーストチームに選ばれます。
 2008年46タックル6INTでAPオールアメリカンのセカンドチームに選ばれています。CBの他にリターナーやWRでも起用されています。

 カレッジからのリクルートの面接中に家が火事になり、顔と手の皮膚移植手術を受けたり。チームメイトが酒場で喧嘩した相手が寮に発砲しHarrisの1メートル横に着弾して走って逃げたりとトラブルの多い大学生活だったようです。

 スカウティングコンバインでは40ヤード4.68とCBとしては酷い数字を出し2巡程度と見られていた評価が急落します。ただ、スリーコーンは6.68、ショートシャトルは3.98と素晴らしい記録を出しています。垂直飛び34インチ、幅跳び10フィート1インチでした。その後プロデイで40ヤード4.46を記録し若干評価を取り戻しましたが、スピード不足が不安視される事になりました。
 通算15INTはすばらしい記録ですし、元全米トップクラスのRBだった経験を活かしてパスをもぎ取る事が出来て、その後ファンブルで取り返される事は有りませんでした。ゾーンカバーが得意でQBの目線を見ながら投げる場所を読んで先回りする能力を持ち、競り合いを制するパワーとキャッチ能力でINTを量産すると評価され。機敏でスピードを落とさずに細かいステップで動けるようです。
 反面、スピード不足でバンプの技術も上手くない為にマンカバーだとクッションを取りすぎるようです。バンプを簡単に外されてスピード勝負になった時にロングゲインを許す事が有ったそうで、バックペダルからのターンも良くないようです。後ろ向きに動くのよりも前を向いて動いた方が良い様で、スピード不足も併せてCBよりもSで使った方が良いと言う評価も有ります。
 精神的に未熟で、マッチアップで劣勢になるとギャンブルプレイをしたがる、INTかロングゲインかのプレイを(試合展開を考えずに)してしまう、無駄な反則が多いとも言われます。

 ベテランのスターター、中堅のニッケルダイムに若手と駒が揃うCBでのロスター入りを狙うよりは、2人入れ替わったばかりで手薄なSの方がチャンスは有りそうです。CBとしてはショートエリアでゾーンカバーをさせる事に持ち味が有るようです、これはAsante Samuelの特徴に近いですしゾーンカバーを増やす意思が有るのかもしれません(Ellis Hobbsの加入もゾーンカバー移行の流れの可能性が有ります)
また、トップスピードが足りずにCBとしてNFLで通用するのはカバー2CBとしてのみと言う評価も有ります。そう言う意味ではFSとして最後尾からフィールドを見させた方が良いのかもしれません。
 Brian Dawkinsが事実上8人目のフロントとしてスクリメージに張り付き、4-4-3に近い3ディープゾーンのような形を取る事も有りました、Sean Jonesもスクリメージに近い方が良いようですし、3-4のDBがやるようなカバーシステムを構築するのではないかと推測しています。ルーキーの選手紹介が終わったら書こうと思いますが、NEの3-5でもPITの5-3でもない(ややNEに近い形になると思いますが)4-3-Rに近い形にすると考えています。NE型に近くなればCBとFS役割ほぼ同じですから、Harrisをどこで使うかと言う事は大きな問題ではないのかもしれません。