イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

Moise Fokou

2009-05-17 08:26:00 | イーグルス
 ドラフトした選手の最後は7巡230位Moise Fokouです、モイィス フォゥコウと読むらしいです。

 Washington D.Cから北西に少し離れた所にあるPotomac出身で、1985年6月28日生まれの24歳です。
 
 高校時代はバスケットボールもやっていて、RBとLBとしてプレイしました、最終学年時にはMVPに選ばれています。

 2004年にFrostburg Stateに入学し、10試合に出場して70タックル1,5サックを記録しました。
 翌年Maryland大に転校し、2005年はNCAAの転校時の規定で試合に出れずレッドシャツとして過ごします。
 2006年にはLBのバックアップとして21タックルを記録しました。
 2007年にSLBのスターターに昇格し、84タックル2サックを記録しました。
 2008年もSLBのスターターとして77タックル5サックを記録しています。

 6-1 232ポンドのサイズでスカウティングコンバインでは40ヤード4,73を記録しました、ベンチプレスは12回でしたがプロデイでは21回上げています。スリーコーン7.09、ショートシャトル4.28、垂直飛び33インチ、幅跳び10フィート1インチを記録しました。

 出足が鋭く、パスラッシュで持ち味を発揮します。また、オープンフィールドタックルも堅実のようです。ランパスの見極めが良く、パスラッシャーとしてはプレイアクションに引っかかる事が少ない頭の良さも評価されます。
 欠点はパワー不足でリーづブロッカーをさばく事が出来ずにパワープレイでは飲み込まれる事が多かったと言われています。バックペダルも得意ではないようで、コンバインのドリルでは方向転換でなんどもバランスを崩して転んでいます。前に進むのは得意だが、後ろに動くのは苦手なパスラッシュとSTが得意と評価される下位指名LBに良くある評価です。

 カレッジではSLBでしたが、今の所WLBの3番手となっています。232ポンドでパワー不足の評価ではCris Gocongのようなギャップを埋める使い方には不向きでしょうしWLB/STでの起用になりそうですが、バルクアップが可能で250ポンドまで増やせるのであれば手薄なSLBのバックアップとして獲得した可能性も有ります。PSで1年過ごして来年53人枠に挑戦する事になるのでしょうが、STでの働きが良ければST枠での起用の可能性は有るでしょう。

ファナイカで良いのですかね

2009-05-16 08:51:00 | イーグルス
 6巡213位で指名したOL Paul Fanaikaです、PauliasiがフルネームでFanaikaの読み方は良く分からないですね、普通これくらいの珍名だと探すと発音記号付きの紹介が有る物なのですが。

 SFの南にあるSan Mateo生まれで1986年4月9日が誕生日です。
 高校時代はリーグのベストOLに選ばれていますが地方の高校リーグで規模は大きくないと思われます。

 Arizona Stateに進学し、2004年はレッドシャツで過ごしました。
 2005年11試合に出場しますが、スターターではありませんでした。
 2006年以降RGのスターターに定着し、2006年は12試合、2007年は13試合にスターターで出場します。
 2008年は12試合に出場し、Pac10のサードチームに選ばれています。

 スカウティングコンバインではベンチプレスのみの参加で15回でした。プロデイでは40ヤード5.59ヤード、スリーコーン8.06、ショートシャトル4.92、垂直飛び24インチ、幅跳び8フィート7インチでした。6-5 327ポンドで腕が長いのが特徴です。

 素晴らしいパワーの待ち主で、特に下半身の強さが売りの選手と言われています。反面フットワークは鈍く、アウトサイドへの動きやDLを突破してLBを拾うような動きには期待が出来ないようです。コンバインの画像もハイライトも見当たらないのでどういう動きをするのかは全く分かりません。

 チームが求めるショートエリアで強いOLなのでしょうがOLが溢れている状況で指名する必要はありませんでした。フットワーク・技術を磨く事が出来ればサイズが活きるのでしょうが、PSにすら居る場所が無いようなOL余りですから生き残るのは難しいでしょう。

Brandon Gibson

2009-05-15 03:27:00 | イーグルス
 6巡194位で指名されたWR Brandon Gibsonです。

 Seattle近郊のPuyallupで1987年8月13日に生まれた21歳で、高校時代はバスケットボールもプレイしていました。地域のファーストチームに選ばれたようですが、どの程度のリーグかは分かりません。高校卒業時にWashington州で17番目の選手と評価された程度ですしそれほど有名な選手ではなかったのでしょう。
 
 Washington Stateに進学し、練習生無しですぐに試合に出ます。10試合の出場でうち5試合はスターターだったようですが、その割に9レシーブ172ヤード2TDの成績しか残していません。5試合スターターの数字ではないですし、3WRの3番手で記録だけスターター、実際にはバックアップだったと推測します。
 2006年にはスターターに定着し49回のレシーブで731ヤード4TDを記録しました。
 2007年は67レシーブ1180ヤード9TDを記録しPac10のファーストチームに選ばれています、DeSean Jacksonはこの年セカンドチーム止まりだったりします。
 2008年は57キャッチ673ヤード2TDと成績を落としましたが、常にダブルチームされた事が原因のようです。
 カレッジレベルでダブルチームされたから成績が落ちた、この程度の選手がNFLで活躍できるかは微妙な所だと思います。ただ、スピード不足と言う評価ですし、ダブルチームの影響を受けやすいタイプだとは思います。

 シニアボウルの練習中に腿を怪我して、シニアボウル、スカウティングコンバイン、プロデイと欠席します。データ無しと思ったのですが、その後個人でスカウトを招待してのワークアウトをドラフトの前に行っていました、40ヤードはやや強い向かい風を受けて4,63、スリーコーンは6,94、ショートシャトル4,54を記録し、垂直飛びは34インチ幅跳びは9フィート5インチでした。
 6-0 210ポンドとサイズは十分です、腿の怪我がどれだけ影響しているのかは割り引く必要は有ると思いますが、40ヤード4,63は速くありません。スリーコーンは水準の数字を出していますし速くは無いが機敏な選手なのでしょう。

 この選手の評価はどこを見てもほぼ同じで、素晴らしいキャッチ力を持っていて、ゾーンの切れ目に入るのが上手い。スピードは水準以下でマンカバーからフリーになる運動能力は無い、と言う物です。ハイライトを見ても縦で振り切れてませんし、横でも鋭いカットでマークから消えるような動きはしていません。アンダーニースへの飛び込みでゾーンの切れ目に入り込んでのキャッチが主な任務になるでしょう。Jason Avantとサイズ・スピード・特徴と全てが似ています、契約最終年度のAvantの後継者としての指名だと思われます。STでも良い働きが出来るようですし、ランブロッカーとしても悪くないようです。
 4巡指名程度が予想されていましたが、スピードの無さからか6巡まで落ちました。決してスターターには成れないけれど使い方を間違えなければチームに貢献出来る選手だと思います。1年目はPSでしょうが、Slotで使えると判断されればAvantとの再契約交渉に影響を与える事になりそうです。

ドラフト2巡だけで終わる可能性が有ったようです

2009-05-13 21:52:00 | イーグルス
 契約に不満が有るSheldon Brownに対してTroy Vincentがアドバイスしています。Vincent自身が30歳を越えると同時にLito Sheppard,Sheldonの2人をドラフトされて2人の成長と共に放出されています。この事に付いてビジネスだから仕方が無い事と理解していて、LitoとSheldonに対してポジションを奪われる事が分かっていても出来る限り技術などを教えたと振り返っています。Sheldonに対しては、ベストを尽くしてたとえ放出されたとしてもその時に価値の有る選手で居る事が必要と言っています。
 契約が切れてFAになるのを見越して交代要員の若手を用意されたVincentの例と金額の多寡が問題になっている今回の話は状況が違うのですが、30歳を超える今が大型契約を貰う最後のチャンスなのは事実です。ただ、今回のケースではホールドアウトして開幕してもチームに合流しない所までやらなければトレードやカットされる事は無いでしょうし、騒ぎ損に終わるでしょう。

 
 Andy Reidはドラフト時にAnquan Boldinのトレードを考えていた事を地元向けのラジオで話しました。1,3,5巡が必要だったようです、もしもARI側がこれに近い条件でOKを出せばトレードが成立していたそうですが、結果として代理人Drew Rosenhauseが1人で騒いでいただけでARI首脳陣に放出の意志は無かったようです。そして6巡指名権を使って2つ順位を上げてJeremy Maclinを指名しました。
 これまで、トップ10候補だったMaclinが落ちてきたのでチームニーズとしてはTE,RB,DBよりも低いと思われていたWRを指名したと考えていたのですが、首脳陣はWRの補強が必要だと最初から考えていたのかもしれません。DeSean JacksonとKevin Curtisで平均点を付けて良いWRコンビだと思っていたのですが、T.Oが居た時のような爆発力が欲しかったのでしょうか。

 可能性としては、レギュラーシーズンでの失敗には寛容ですが、プレイオフでのミスには非常に厳しいReidが取っていれば勝っていたかもしれないロングを続けて落としたDeSeanの評価を下げたのかもしれません。ただ、ルーキーであれだけ頑張ったのですから、そこまで厳しい評価はしないとは思います。
 先行してパスを投げさせてブリッツで潰す先行逃げ切りが勝ちパターンで、逆に4Qで負けている試合をひっくり返す事が非常に少ないのはオフェンスに爆発力が無いからでしょう。正直Donovan McNabbに問題が有るような気がするので周りを固めてどれだけ改善されるのかと思わなくは無いのですが、オフェンスの駒を揃える事でダメな時は何をやってもダメなオフェンスから脱皮する事を狙ったのだと思います。
 でも、ルーキーをいきなり使う事は基本的に計算に入れていないチームですし、MaclinやLaSean McCoyをいきなり使う事はないでしょう。だからBoldinが欲しかった、そう言う事なのでしょうね。1,3,5巡を使ってでもBoldinが欲しい程にWR陣が悪いと考えているのならばベテランを補充しないでいいのでしょうかね・・・

Fenuki Tupou

2009-05-12 02:52:00 | イーグルス
 5巡159位で指名したのはOL Fenuki Tupouです、発音はフェヌウウキィ トゥウプと読むらしいですが、まあツポウで良いと思います。ハワイとかサモアの系譜だと思うのですが、出身はSacramento近郊のElvetaと言う町です。1985年5月2日生まれで24歳になります。

 高校時代はラグビー陸上と掛け持ちでQB,TE,DE,DTでプレイしていたようです、特別表彰されるようなレベルではなかったようです。
 2004年にSierra短大に進学し、OTで2年プレイしました。カンファレンスのファーストチームに選ばれています。
 2006年にOregon大に転入し、1年目はレッドシャツで過ごす事になります。
 2007年には13試合中12試合でLTのスターターとして出場し、年間2サックしか許さずにPac10のセカンドチームに選ばれました。
 2008年にはPac10のファーストチームに選ばれています。シーズン開幕前に栄養費を貰って居た事が発覚し出場停止処分を受けたりしています。

 2巡で指名されたMax UngerをLTからCにコンバートさせています、去年のCAR1巡Jonathan Stewartの1800ヤードランを支えています。

 6-5 314ポンドでスカウティングコンバインでは40ヤード5.4秒と平均以下の数字しか残せず、ベンチプレスも24回と平均的な記録でした。スリーコーン8.34ショートシャトル4.86幅跳び8フィート3インチ垂直飛び26インチと全てにおいて平均をやや下回る数値でした。スリーコーンのフットワークは機敏さが欠けているように見えましたし、ポジションドリルでもコーチの指示通りに足を運ぶ事が出来ていませんでした。

 身長相応に長い腕を使ってのパンチで足を止めるタイプのLTでフットワークで正対するようなパスプロテクトをする足は有りません。ハイライトでも、コンバインでも対面の動きには付いていけていません、これでPac10(と言うよりUSC)のLTよりも良いと判断されてファーストチームなのですから、余程一発目のパンチが強烈なのか、ランブロックが良いのでしょう。NFLレベルでLTを務める能力は無いと見られ、RTかGへのコンバートが必要と考えられています。オープンスペースで使って左右に振り回される事を考えるならばインサイドで使う事でパワーを生かすべきなのでしょう。前に出る足は持っているようですしパワーも有るのですから、Gでパスプロテクトも出来るランブロッカーとして使えるのであればプロ向きの選手と言えるのかもしれません。DT相手にパワーで勝負出来るのかが問題になります。
 短大から編入して3年しかトップレベルでプレイしていません。素晴らしい身体能力を持つが技術面に問題が大きい未完の大器形素材、と評価されていたのですが、コンバインの動きの悪さで評価を下げました。技術面で成長の余地はたっぷりとありますし、2010シーズンのデビュー目指して1年育てる事が前提の指名でしょう。

 OL陣は25-28歳が並ぶスターター、1-3年目が並ぶバックアップ陣とデプスの厚さはリーグベストでしょう、技術的に未熟なTupouが53人枠に割り込む子可能性はほぼ0%です。PSに置き初歩から技術を教え込む事になりそうです、フットワークと技術が向上すれば来年はGのバックアップ争いに顔を出すでしょう。
 NFLのLTでは使えないと評価されていて、その上で3巡程度が予想されていました。大当たりか大外れのタイプだと思いますが育てる事が出来れば掘り出し物になるかもしれません。ただ、OLの層が厚すぎますし試合に出るには相当時間が掛かるでしょう。