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RB LeSean McCoy

2009-05-06 22:04:00 | イーグルス
 2巡53位で指名した準地元選手のRB LeSean McCoyです

 Pennsylvania州のHarrisburgという町の出身です、PhiladelphiaとPittburghのほぼ中間に位置します。1988年7月12日生まれでJeremy Maclinに続いて20歳です。
 高校時代は2度APのPennStateのファーストチームに選ばれています、4年間で6640ヤードを走り、75TDを記録しています。4年生の時は1回平均10.3ヤードを記録し新記録を作るペースでしたが、右足首の怪我で後半4試合を欠場しています。

 2006年N.YのMilford短大(予備校のようなものかもしれません)に入学しました、学力不足や素行不良などで進学が出来なかった場合に短大に入りその後転校する事が良く有ります。逮捕されたなどの記述が見つからないので学力不足だったのでしょう、特待生として有名校から声が掛からないような選手では無かったですし。10試合77キャリーで547ヤード4TDを記録しています。
 2007年にPittburgh大に転校します。殿堂入りしたTony Dorsettが持っていたフレッシュマンのTD記録を更新する15TDを記録し、ランで276回1328ヤード14TD,パスで33回244ヤード1TDを記録しました。フレッシュマンのオールアメリカンファーストチームに選ばれ、BigEastのルーキーオブザイヤーにも選ばれました。
 2008年はランで1488ヤード21TD,パスで305ヤード2TDを記録しますがAPではサードチームにも入れず、最優秀RBに与えられるDoakWalker賞も10人のセミファイナルまでで最後の3人には選ばれませんでした。Big Eastのファーストチームには選ばれています。
 2007年はCARの1巡(うちとのトレードで獲得したので印象に残っていると思います)Jeff Otahや4巡で指名したMike McGlynnが居た強力なOLの援護が有りましたが、今年のドラフトで指名されたOLは居ませんし数字が落ちなかったのはMcCoyの成長によるものでしょう。

 5-10 198ポンドのサイズでスカウティングコンバインは風邪の為にほとんどの測定を休みました。プロデイでは40ヤードを4,50で走り、スリーコーンは6,82と素晴らしい数字を記録しています。225ポンドのベンチプレスは18回、垂直飛びは29インチ、幅跳びは8フィート11インチ、ショートシャトルも4.18と特筆する記録は残っていません。
 
 トップスピードはNFLレベルでは平均的で外をスピードで駆け抜けるような選手ではないようです、0からの加速は素晴らしくカットバックで隙間を縫いながらインサイドを抜けるタイプの選手と言われています。プレイブック通りのプレイをせず、穴が狭いとすぐに外に逃げる点をフィールドビジョンが広く穴を見つける事が出来ると評価するか、思い切りが悪くホールに入る前に減速すると悪く評価するかは意見が分かれます。トリッキーなフットワークで1対1のタックルを交わす能力を持つが、パワーは無く触られればすぐに止まってしまうようです。パスキャッチは上手いがファンブルが多いのも気がかりです、ハイライトを見ても常に右手でボールを持っていますしタックルで掻き出される事が有るようです。
 基本的にタックルからタックルまでを抜けていくランナーですが、インサイドランナーではありません。素晴らしいボディバランスと加速で穴を探しながら走りぬけるのが持ち味ですが、無意味なダンスをし過ぎる面が見られるのは気になります。開いてなくても思い切りよく飛び込めるかどうかがまずNFLでプレイする為の課題でしょう。
 ドラフト時からブリッツのピックに課題が残ると言われていますが、パスキャッチが上手いですしサードダウンで使うとなるとアジャストの結果ブロックに回る事も増えます。パワー不足が1年目から即戦力になる事の障害になりそうですし、ミニキャンプでもブリッツのピックが課題とAndy Reidに言われています。もう1つ、ワンバック専用で起用されてきたらしく、FBを使うのに慣れていません。我が侭にホールを変えて走るスタイルですし、リードブロックを上手に使えるようになるのにも時間が掛かるでしょう。

 Brian Westbrookの再来が期待されていますが、そこまでの選手では無いと思います。WestbrookがDuce Staleyの影でパワーアップを果たしてブレイクしたように、McCoyも1年はパワーアップに専念する事になるでしょう。インサイドの方が得意ながらパワー不足、カレッジ2年で35TDの決定力を持ちながらショートヤードを確実に取るタイプでも有りません、レシーブは得意でもブロック下手、と能力の組み合わせに矛盾が有るように見えます。そんな心配を吹き飛ばす位の機敏さと瞬発力が有ると判断されたから2巡で指名したのでしょう。現段階でそれなりに通用して更にパワーアップなど欠点を直して成長する余地が有るのか、鍛えなおさなければ起用出来ないのかはプレシーズンゲームで見えてくるでしょう。個人的には1年鍛えて2年目からに期待と考えていますが、それではWestbrookがシーズン最後まで持たないでしょうね・・・、早い段階で試合に出てこれると良いのですが。