みなりんの紀行文

写真とともに綴る、旅の思い出を中心としたエッセイ。
主に日本国内を旅して、自分なりに発見したことを書いています。

葉山の海と霊峰富士

2009年11月04日 23時09分09秒 | 旅行記

とある休日、葉山の神奈川県立美術館へ向かう。 Img_2338_2

葉山ヨットハーバーがあった。

移動し、森戸神社へ参詣する。

ここは素晴らしい眺めである。

晴れ渡った日、歌が浮かんで来る。(尋常小学校歌)

♪松原遠く                       Img_2356

消ゆるところ

白帆の影は浮かぶ。

干網浜に高くして

カモメは低く

波に飛ぶ。

見よ 昼の海。

♪見よ 昼の海。

Img_2371

源頼朝公が、三嶋明神を深く信仰して、源氏の再興を森戸神社に祈願したと言う。

源頼朝が衣笠城に向かう途中、ここで休憩した時、岩の上の松を見て、

「いかにも珍しき松よ」      Img_2352

とほめたところ、

出迎えた和田義盛が

「千貫の値ありとて千貫松と呼びて候(そうろう)」

と答えたと言う。

拝見して、それはそれは目出度い思いであった。

その後、神奈川県立美術館葉山のレストランから銀波を望む。

こういう綺麗な海を眺めると、日本は自然に恵まれていると思う。

海の色は緑青で、ほんとうに心奪われる。Img_2384

森戸神社にあった、碑の言葉が非常に良かった。昔は、不便なことも多かっただろうが、自然の宝庫で、今の日本人よりずっと心豊かだったかも知れない。

Img_2373

ただ、今の日本は戦禍にまみれていないことがいいところだと思う。

海の波は穏やかで、のどかな一日だった。

一句下手ながら

「緑青(ろくしょう)の凪穏やかに白帆見ゆ霊峰富士は花嫁姿」

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