私は2019年4月末に奈良の二上山の麓にある当麻寺へ伺いました。
ここは、国学者折口信夫ゆかりの土地で、ここにしばらく投宿していました。
そして、曼荼羅を自ら織ったという中将姫伝説で有名です。
折口信夫は、二上山に謀反の疑いで葬られた大津皇子と、この話をもとに、古代の幻想小説『死者の書』を書きました。
浄土信仰のこの御寺には、すばらしい仏像があります。
これから、坂を上って、上にある極楽浄土を表した奥の院の庭園に行きました。
二上山は、二つの山のはざまに夕日が落ちていくので、ここが西方浄土があると言われて、
中将姫は生きたまま浄土へ迎えられたという伝説が残っています。
ここの三重塔は、創建時から残る非常に古いものです。
私はここから、中将姫が曼荼羅に使ったという糸を染めたという石光寺へ参りました。
続く