芝公園にある、オランダ大使館の庭園の一般公開へ伺いました。
オランダの出島で日本と貿易をしたヨーロッパ唯一の国で、オランダ商館跡まで出かけて見学したことがあります。
オランダというと、シーボルトという人物をオランダ商館医のため思い出し、日本の地図を海外へ持ちだしたということもありました。しかし、シーボルトはドイツ人です。
福沢諭吉は西洋を学ぶのに、まずはオランダ語から学ぼうと最初思ったほどですから、日本と西洋を結ぶ歴史上重要な国でした。
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オランダと言うと、投資対象としてチューリップの花が有名で、昔は高い値で売られていた花ですが、今はただ可憐な花の魅力に見入っていました。
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「ネーデルランド」という言葉が紋章に記載されていて、日本語では、「オランダ王国大使館」というのが正式名称のようです。
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お庭だけの一般公開かと思っていましたが、お屋敷の一階も見学できました。
正面から撮影。
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額に、漢字が飾ってありました。
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「佛」と描かれた、達磨太子のような僧侶の額が階段付近にあって、目を引きました。
オランダは、いろいろな国の信条・宗教を寛容に認めるお国柄なのかも知れません。
徳川幕府もキリスト教の布教をしないのを認めて交易をしていました。
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お庭から拝見したお屋敷。二階には大使がお住まいになっているらしく、今回の見学会で、いろいろな人が入るのをお許しになっているところ、おおらかで日本びいきな方なのかもしれません。
大使館のオランダ人らしき方もそう多く姿を見かけず、日本人の職員の方の誘導でした。
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この公邸は、米国聖公会の宣教師だった、ジェームズ・マクドナルド・ガーディナー氏の設計で、昭和3年に竣工されました。
ガーディナー氏は、明治13年来日し、今の立教大学の校長先生でもありました。
来日前はニューヨークの設計事務所に勤務していた本格派。
今拝見してもシンプルで、無駄のない美しさがあります。
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音楽はかかっていなかったものの、オランダの有名なチェンバロ奏者、グスタフ・レオンハルト氏を偲んで、優雅だけれども、つつましやかな雰囲気であったので、この公邸にふさわしい人物として思い出しました。
きっとオランダ大使のご家族も雅やか感性をお持ちでしょう。
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妖精が花から現れてくるのではないかと思うほど愛くるしく、春爛漫を思わせる景色でした。
私のような庶民も鑑賞できて、ご厚意に感謝致します。
日蘭友好が末永く続きますように。