みなりんの紀行文

写真とともに綴る、旅の思い出を中心としたエッセイ。
主に日本国内を旅して、自分なりに発見したことを書いています。

横浜イギリス旧総領事館ほか外人墓地など散策

2011年05月19日 05時48分42秒 | まち歩き

今、開催されている「遠藤周作展」を拝見しに、神奈川Img_4765_2 近代文学館に伺いました。

たまたま横浜外人墓地の公開があり、墓地の維持募金をしてから中に入りました。

初めての体験でした。

たまたま、鉄道に関する方々のお墓の道を通るようになっていました。

新橋から横浜まで開通したのは外国人の方々のご尽力があったのです。

全体は、ちょっと淋しい感じでしたが、日本に骨を埋めてくださった方のお気持ちを思案すると。ありがたいやら申し訳ないやらの気持ちでした。

修道会のマリア様の像が美しく、和やかな気分になりました。

お墓の種類はいろいろで、家族が「妻への愛を永遠に捧げる」と書いてある墓誌を読んでいD31_1618 ました。奥様が少し年上でご主人もその後同じお墓に入りました。

お墓は全部は拝見できず、一部の公開でしたが、あちらのお墓もいろいろな形はあることを知りました。

あと、鉄道関係者では、ご主人の亡くなった後に、奥様も亡くなった後、お二人のお墓の近くに「思いのまま」という梅の木が紅白の花をつけたので、珍しく、連理の梅といわれるようになったという説明がありました。

戦争中、よくお墓が壊されなかったなあと感慨にふけりました。

今、5月は薔薇が美しく咲いていて、名前を拝見しながら鑑賞すると、それはまた趣がありました。

キリスト教はよくわからないけれど、歩きながらどう祈っていいかわからないから、心の中で「父と子と聖霊の御名においてアーメン」とつぶやきました。

下は、日本の鉄道に大いに貢献なさった方のお墓です。

D31_1626こちらが、奥様と連理の梅で結ばれた方のお墓です。

日本人は明治維新後、ほんとうに多くの外国人の方々のご尽力により、発展してきたと確認しました。

日本人が優秀だとか言う前に、日本は外国の知恵を多く学び、今日の発展があるのですから、ひと言何かと「日本」と言いすぎImg_4776 で、「われら地球人」と思いたくなります。

横浜は確かにハイカラな雰囲気ですが、自分の国日本も愛し、それを認めてくださり、日本を好いてくださった外国の方に敬意を抱き、心静かにお眠りくださいと、祈りました。

さて、それからイギリス山のほうへ移動しました。

薔薇の花が美しく咲き乱れ、ほんとうに夢を見ているように平和な時間でした。

アメリカ山で、「ロイヤルハイネス」という素晴らしく綺麗な上品なピンクのバラを拝見したのですが、残念ながら写真がピンボケの上、なぜか一輪しか咲いていませんでした。

看板もはがれつつあり、悲しく思いました。

イギリス山ではそういうことはなく、これから薔薇をご紹介しましょう。下が旧総領事館です。

世界に平和と宗教の自由がありますように、願わずにはいらません。

薔薇は、キリスト教では聖母の花といわれているそうです。慈愛の大切さを感じました。

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