中学生のちいチャンは、
今日は日直の当番さんです。
日直さんは、授業が終った後、
黒板を消して、黒板消しをキレイにするお仕事があります。
ちいチャンは、黒板消しを二つ両手に持って、
窓際に行き、外に向けて、
パンパンパンパン!と、黒板消しのチョークの粉を、
叩いて落とします。
勢いが付き過ぎて、黒板消しが一つ、
ちいチャンの手から外れて、下に落ちてしまいました。
ちいチャンは、
落ちた黒板消しは、後で拾いに行こう!と思いました。
そして、
ひとつだけ手に持っている黒板消しを、
窓の下の壁に打ち付けて、
パフパフパフと、チョークの粉を落としました。
キレイになった黒板消しを黒板に置き、
階段を下りて、外へ、落とした黒板消しを拾いに行きました。
黒板消しを拾い、ふと教室を見上げると、
教室の窓の下の壁に、
黒板消しの粉の跡が、パホパホパホと付いていました。
ちいチャンは、
(黒板消しで壁を叩いたらダメだ。)
と、思います。