ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語(51)『海ほおずき』

2024年02月07日 18時55分16秒 | 日記
砂浜を歩いていると、波打ち際に“海ほおずき”が束になって落ちている時
があります。
遊ぶのには、ひとつあればいいのですが、何十個も付いています。
“海ほおずき”は、透き通ったビニールみたいに見えます。
ひとつひとつは小さくて、1㎝ちょっとぐらいの大きさです。
ちいチャンは、これを海藻だと思っています。
“海ほおずき”は、植物のほおずきと同じ様に、口にくわえてブゥー!ブゥ
ー!と鳴らして遊びます。
ちいチャンは、ほおずきを鳴らすことができました。
だから、“海ほおずき”も鳴らすことができました。
ちいチャンは、砂浜で拾った“海ほおずき”を、海水できれいに洗い、ひと
つちぎって口に含ませました。
そうして、下唇に“海ほおずき”を乗せて、上の前歯で上から押します。
植物のほおずきは、空気を入れる丸い穴の所が、すぐに破けてしまいますが、
“海ほおずき”は丈夫です。
もし破れても、束になってくっついているので、変わりは沢山あるのです。
ちいチャンは、“海ほおずき”を鳴らしながら、海岸沿いを歩きます。
“海ほおずき”は、なかなか破れません。
ちいチャンは、少しアゴが疲れてしまいました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ちいチャン物語(49)『不... | トップ | ちいチャン物語(52)『建... »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事