ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

Play back ちいチャン物語(262)街の駐車場で・その2

2017年10月31日 18時55分13秒 | 日記

ちいチャンは、

街の駐車場で見かけた、タバコの吸い殻の山が、

なぜそこにあるのかと、

ずっと不思議で、不思議で、不思議でした。

ある日、

ちいチャンは、

駐車場から出て行こうと、エンジンをかけている車を、

なにげなく見ていました。

すると、

その車の運転席の男の人は、

ドアを開け、座ったままで、

車の中の吸い殻入れを取り出すと、

地面に、コンッ!と捨てました。

吸い殻入れには、沢山吸ったタバコの殻が、

たまっていた様でした。

それから、

車のドアを閉めると、普通に走り去って行きました。

車のいなくなったその場所には、

ちいチャンが前に見た、

タバコの吸い殻の山がありました。

ちいチャンは、

とても不思議な光景を見た気がして、

しばらく、その場から離れられず、

また、同じ光景を見ていました。

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Play back ちいチャン物語(261)街の駐車場で

2017年10月30日 18時43分51秒 | 日記

ある日、ちいチャンは、

街の駐車場で、不思議なものを見つけました。

車が去った後の駐車場に、

タバコの吸い殻が、こんもりと山を作っていたのです。

ちいチャンは、

なぜそこに、タバコの吸い殻の山があるのか分かりません。

立ち止まって、ジッと見ています。

タバコの吸い殻の山は、風が吹くと、

コロコロコロところがって、

散り散りバラバラに広がって行きました。

そして、それぞれの方向に飛んで行って、

吸い殻の山は、無くなってしまいました。

(なんだったんだろう。)

と、ちいチャンは不思議です。

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Play back ちいチャン物語(260)ギブスと松葉づえ

2017年10月28日 18時21分26秒 | 日記

大きいお兄さんの弟が、

足を骨折して、松葉づえをついています。

足は、ギブスで大きくて、

白い包帯でぐるぐる巻かれていました。

大きいお兄さんの弟は、

松葉づえを、まるで遊具のように操って、

なんだか少し、得意げです。

ちいチャンは、

松葉づえや、ギブスの包帯を、

かっこいいな、と思いました。

大きいお兄さんの弟は、

家族のみんなに、いつもより優しくされて、

なんだか、いつもより、

甘えっこさんでした。

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Play back ちいチャン物語(259)続・眠れない

2017年10月27日 18時20分11秒 | 日記

ちいチャンは、眠れなくて悲しくて、

おばあちゃんの枕元に、座っています。

(おばあちゃん、どうしよう。)

ちいチャンは、

ぐっすり眠っているおばあちゃんを、起こしてはいけないと、

黙って、じっと座っていました。

すると、

何かの気配に気が付いたのか、

トイレにでも行こうとしたのか、

おばあちゃんが、目を覚ましました。

ちいチャンは、

おばあちゃんが、気が付いてくれたので、ホッ!としましたが、

おばあちゃんは、目の前の人影に、ビックリした様でした。

ご先祖様が、枕元に座っているのか、と思ったそうです。

ちいチャンは、枕元に座っていた訳を、おばあちゃんに話すと、

おばあちゃんは、かけ布団を軽くめくり、

「ここにおいで。」

と、言いました。

ちいチャンは、おばあちゃんのあったかい布団の中で、

いつしか眠りにつきました。

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Play back ちいチャン物語(258)眠れない

2017年10月26日 18時44分19秒 | 日記

ちいチャンは、布団の中で困っていました。

あっちを向いたり、こっちを向いたり。

隣の部屋からは、

おじいちゃんとおばあちゃんの、いびきが聞こえて来ます。

おじいちゃんとおばあちゃんは、ぐっすり寝むっている様です。

ちいチャンは、目がギンギン。

お茶を飲み過ぎて、なかなか眠くなりません。

柱時計は、たくさんの時を知らせる音を出し始め、

そして、

少ない時を知らせる音に変わります。

ちいチャンは、なんだか悲しくなって来て、

布団から起き出して、

おじいちゃんとおばあちゃんの部屋へ行き、

おばあちゃんの枕元に座りました。

おばあちゃんは、ぐっすり寝むっているので、

眠れないからと、起こすわけにも行きません。

ちいチャンは、心の中で、

(おばあちゃん、なかなか眠れなくて、困った。)

と、ささやきました。

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Play back ちいチャン物語(257)お茶・その2

2017年10月25日 18時52分50秒 | 日記

おばあちゃんは、

お客様やおじいちゃんに、一番茶を入れます。

それから、

おばあちゃんとちいチャンの湯飲み茶わんに、

お茶をそそぎます。

ちいチャンは、お茶が好きです。

お客様がいない時でも、

おじいちゃんにお茶を入れてから、

自分の湯飲み茶わんにお茶を入れて、

一緒に飲みます。

時々、お茶の葉を多く入れ過ぎます。

お茶の色は濃くなって、苦いです。

そんな苦いお茶を飲んだ夜は、

目がギラギラ、ギラギラ。

あっちに寝返り、こっちに寝返り。

柱時計の音を聞きながら、

睡魔に見放された夜を過ごします。

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Play back ちいチャン物語(256)お茶

2017年10月24日 19時30分50秒 | 日記

ちいチャンの家では、

毎日、お茶をいれます。

朝一番に、仏壇の仏様へ供える為のお茶です。

その時、おばあちゃんは、

おじいちゃん、おばあちゃん、ちいチャンの湯飲み茶わんにも、

朝一番のお茶をそそぎます。

ちいチャンの家では、

朝起きて、お茶を飲み、

朝食後に、お茶を飲み、

近所の人が来ては、お茶を飲みます。

だから、茶の間には、すぐにお茶がいれられる様に、

「筒に入った茶葉」「急須」「湯飲み茶わん」「茶托」「お盆」

が、置いてあります。

そして、

出がらしの茶葉を入れる、

「茶殻入れ」

が、置いてあります。

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Play back ちいチャン物語(255)お金は

2017年10月22日 20時07分44秒 | 日記

ちいチャンが小さい頃のお金は、

百円は、紙幣で出来ています。

五十円は、十円玉よりも大きい大きさで、

まん中に穴が開いているものと、

まん中に穴が開いていないものがありました。

キャラメルは、一粒一円で、

イチゴのかき氷は、十円です。

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Play back ちいチャン物語(254)キセル

2017年10月21日 20時45分48秒 | 日記

また別の日、

おじいちゃんに、お客様が来ています。

そのお客様は、

キセルとタバコの葉をお土産に、持って来ました。

そしてやっぱり、

おじいちゃんに、使い方と吸い方を説明しています。

キセルをくわえたおじいちゃんは、

テレビの時代劇の人の様で、カッコイイです。

キセルに、タバコの葉を詰めて火をつけて、

ふう~、と煙をはきました。

そして、中身をポン!と囲炉裏に投げ捨てました。

おじいちゃんは、いつも、

目を細めながら、静か~にタバコの煙を吸い込んで、

静か~に煙をはき出します。

何かを考えている様な、

何も考えずにいる様な、

おじいちゃんだけの時間の中にいます。

キセルのタバコは、お客様が帰った後、

一度か二度、吸ったみたいでしたが、

その後は、

おじいちゃんが手にする事はありませんでした。

でも、

ちいチャンは、

テレビの中でしか見た事のないキセルを目の前で見て、

(キセルって、かっこいい!)

と、思います。

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Play back ちいチャン物語(253)葉巻

2017年10月19日 18時46分43秒 | 日記

おじいちゃんに、お客様が来ています。

おみやげにと、箱に入った葉巻を持って来ました。

その人は、葉巻が好きな人の様で、

おじいちゃんに、葉巻の吸い方を説明しています。

おじいちゃんは、葉巻を一本取り出して、

ぷかっと、吸って見せました。

それから、楽しく話が弾み、お客様は帰って行きました。

でも、

ちいチャンは、

その後、

おじいちゃんが葉巻を吸っているのを、見た事がありません。

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Play back ちいチャン物語(252)編み物上手なオバチャン・その2

2017年10月18日 18時43分38秒 | 日記

近所のオバチャンは、

着なくなったセーターをほどいて、

大きな輪っかに、束ねます。

クリスマスのリースみたいな形です。

束ねた毛糸を、洗剤の入ったお湯で手洗いをします。

そおっと、そおっと、押し洗いをします。

そうすると、

ほどいてチリチリになった毛糸が、

真っすぐの、ふわふわの、新しい毛糸に生まれ変わるようです。

そうして干して、乾いたら、

今度は、毛糸の巻き取り機みたいな物にはめ込んで、

オバチャンは、くるくるくると毛糸を巻き取って行きます。

オバチャンは、毛糸を巻くのが速いです。

毛糸の玉が、どんどんどんどん大きくなって行きます。

オバチャンは、とても上手に、

まんまるの毛糸の玉を作ります。

ちいチャンも、やらせてもらいましたが、

デコボコの毛糸の玉になってしまいます。

まんまるの毛糸の玉を作るには、

タテに巻いたり、ヨコに巻いたり、斜めに巻いたりと、

コツがある様でした。

 

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Play back ちいチャン物語(251)手のひらの卵

2017年10月17日 19時54分31秒 | 日記

ちいチャンは、近所の友達と一緒に、

背より高く伸びた草むらで、

探検ごっこをしています。

草をかき分け、斜面を登り、

トゲのある枝にひっかかっては、振りほどき、

草の実が、髪に服にくっつきます。

ふと、見ると、

高く伸びた草の上に、小さな卵が乗っていました。

2㎝ほどの小さな卵です。

ちいチャンは、

何かの鳥の卵だと思いました。

だから、

(うちに持って帰って暖めたら、鳥になる。)

と、思いました。

そおっと手のひらでくるんで、大事に大事に持ちました。

そして、探検続行です。

今度は、片手で草をかき分けて進まなければいけません。

草は、ばしっばしっと顔に当たります。

そして、少し小さな斜面は、草をロープ替わりにして、

うんしょ、うんしょと登ります。

それでも、ちいチャンは片手なので、

なかなか登れません。

友達が手を引っ張ってくれて、

やっと、小高い丘に出ました。

帰りは今度は、今来た道を戻ります。

やっぱり、背より高く伸びた草をかきわけ、

草を、ロープ替わりに斜面をすべり下ります。

汗びっしょりの探検が終わって、卵を思い出し、

手のひらを開いてみると、

卵は、べとべとになって、つぶれていました。

探検中、卵を忘れて、つい手に力が入ってしまったのでしょう。

卵は、手のひらの中で、つぶれていました。

ちいチャンは、

大事な宝物を失ったように、

とてもガッカリして、

とぼとぼとぼとぼ、家へ帰ります。

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Play back ちいチャン物語(250)エレベーターガール・その2

2017年10月16日 18時56分47秒 | 日記

エレベーターガールのお姉さんは、

エレベーターに乗ったまま、

上へ行ったり、下へ行ったりしています。

そして、

呪文の様に、

「上へまいります。」

「下へまいります。」

「○○売り場でございます。」

を繰り返しています。

ちいチヤンは、エレベーターガールのお姉さんを、

(お人形さんみたい。)

と、思います。

素敵なスタイルに、綺麗な顔。

そして、

無表情です。

ある時、

エレベーターの前に、

エレベーターガールのお姉さんが立っていました。

エレベーターのドアが開くと、

中にはエレヘーターガールのお姉さんがいます。

エレベーターガールのお姉さんが二人になりました。

ちいチャンは、とても珍しい光景を目にしたのでした。

ちいチャンは、珍しいので、ジッと見ています。

エレベーターガールのお姉さん達は、

お互いに向かい合って、

深々と丁寧なおじぎをし、

中のお姉さんと外のお姉さんが、入れ替わりました。

そして、

ドアが閉まる前に、また、お互いにおじぎをし、

お互いを見送りました。

ちいチャンは、

エレヘーターから降りて来たエレベーターガールのお姉さんを、

不思議そうに見ています。

お人形の様なエレベーターガールのお姉さんの、

歩く姿を見るのは初めてです。

エレベーターガールのお姉さんは、

普通のお姉さんの様に、歩いて去って行きました。

ちいチャンは、

ほっ!として、がっかり!しました。

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Play back ちいチャン物語(249)エレベーターガール

2017年10月14日 20時22分05秒 | 日記

街のデパートには、エレベーターがあります。

エレベーターには、

「エレベーターガール」

と言われるお姉さんが乗っています。

エレベーターガールのお姉さんは、

とても綺麗で美人です。

そして、

色が白くて、マツゲが長く、綺麗にお化粧をしています。

エレベーターガールのお姉さんは、

帽子を被り、デパートの制服を着て、白い手袋をしています。

そして、

いつも、エレベーターの階を押すボタンの場所に立っています。

片方の手を、階を押すボタン所に、

片方の手は、扉の開け閉めのボタン所に、

スタンバイしています。

そして、

「上へまいります。」

「下へまいります。」

と言ってボタンを押します。

そして、

階ごとに、〇〇売り場でございます、と知らせてくれます。

「2階、婦人服売り場でございます。」

乗っているお客さんは、

「降ります!」

「〇階お願いします。」

と、伝えます。

ちいチャンにとって、

エレベーターのボタンは、

エレベーターガールのお姉さんだけが使える、

眩しい、憧れのボタンでした。

 

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Play back ちいチャン物語(248)火星人

2017年10月13日 19時14分55秒 | 日記

ちいチャンが小さい頃の話では、

「宇宙人は、火星に住んでいる」

ようでした。

テレビでも、雑誌でも、

出て来る宇宙人の姿は、「タコ」です。

このタコの宇宙人は、

「火星人」と呼ばれています。

火星から地球にやって来た、宇宙人なのでした。

このタコの宇宙人は、

8本全部が足になったり、

8本全部が手になったりする様です。

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