ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

ちいチャン物語219「メンコ遊び」

2022年11月30日 19時48分19秒 | 日記
子供たちの間で、「メンコ」が流行っていました。
お店で売っている、10円玉ぐらいの大きさのメンコは、
何枚かがひとかたまりになっていて、
周りにロウが塗ってあります。
それを、一枚づつ剥がして勝負に使います。
周りがロウなので、一枚づつ剥がすのは簡単です。
ちいチャンは、学校の休み時間に、
お友達と、メンコ遊びをします。
机の端に、メンコを置いて、
手のひらで叩き出し、机の端まで飛ばすゲームです。
メンコを、一番遠くまで飛ばせた子が勝ちです。
メンコは、勢いを付け過ぎると飛び過ぎて、
机から落ちてしまいます。
弱い力で押すと、ほんの少ししか飛びません。
メンコを机の端に置く時にも、ちょっとコツがあるのです。
メンコを叩き出した時に、机の端ぎりぎりで止まるメンコの出し方です。
なるべく机より外側にはみ出させると、ピューっと遠くまで飛びます。
遠くまで飛び過ぎると、机から落ちてしまうので、
それを恐れて、少しだけはみ出させて押し出すと、余り遠くに飛びません。
手のひらの、どの部分で叩き出すかにもコツがあります。
指先近くを使うか、手首近くを使うか、です。
一番遠くまで、飛ばせた子が勝ちで、
対戦相手の駒をもらえます。
ゲームに強い子は、メンコ用の箱を持っていて、
中には、たくさんのメンコが入っていました。

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ちいチャン物語218「竹の水鉄砲・その2」

2022年11月28日 19時16分57秒 | 日記
竹の水鉄砲は、
コップに水を入れるように、
上から水を注ぎ入れるのではなく、
先っぽから、水を吸い上げます。
ちょうど、節の所から切り取った竹の、
節のまん中に、小さな穴を開けます。
そして、
押し込み棒の様なもので、水を押し出します。
押し込み棒は、本体よりも細い竹が使われます。
本体との間にすき間が出来ないように、
押し込み棒の先端にには布が巻かれ、
外れないように、輪ゴムでしっかりと止めてあります。
押し込み棒を引っ張って、水を吸い上げ、
押し込み棒を押し入れながら、水を飛ばします。
水鉄砲が重くて、ちょっとしか水を飛ばせなかった、ちいチャンの為に、
数日後、
大きいお兄さんは、
15センチ位の小さな竹の水鉄砲を、作ってくれました。
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ちいチャン物語217「竹の水鉄砲」

2022年11月26日 19時07分06秒 | 日記
大きいお兄さんには、兄弟がいます。
兄弟は、とても仲が良くて、
よく一緒に遊んでいます。
そして、手作りのオモチャがとても上手です。
ある日、
大きいお兄さんは、兄弟で水のかけっこをして、遊んでいました。
みんなびしょびしょに濡れています。
大きな声で笑ったり、追いかけたりしています。
(なんだろうなぁ。)
と、ちいチャンが見てみると、
手に手に、竹の水鉄砲を持って、
追いかけまわしているようです。
竹の水鉄砲は、とても勢いよく水が飛び出して、
とても遠くまで飛んでいます。
男の子同士で遊んでいるので、
ちいチャンは、少し離れた所から見ていました。
でも、
ちいチャンは、水鉄砲をやってみたいなぁ、と、
じーっ!と、ずうーっと!見ていました。
すると、
大きいお兄さんがちいチャンに気がついて、
近づいて来ました。
そして、
「ちいチャンも、やってごらん。」
と、言って、
手に持っていた、竹の水鉄砲を渡してくれました。
それは、ちいチャンには少し大きくて、少し重いでした。
大きいお兄さんが、水を入れてくれました。
でも、水が入った水鉄砲は、また少し重くなって、
ピュッー!と、水を出すのが難しいです。
ちいチャンは、のろのろのろのろと押すと、
水は、ピションと小さく飛びました。

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ちいチャン物語216「編み物上手なオバチャン」

2022年11月21日 19時41分28秒 | 日記
ちいチャンの近所に、編み物が上手なオバチャンがいます。
オバチャンの家には、
エレクトーンみたいな編み機があります。
オバチャンはいつも、ジャー!ジャー!と、
機械を動かし、
魔法のように、セーターを仕上げていきます。
オバチャンは、
古くなったセーターや、小さくなったセーターを、
ほどいて洗って、新しいセーターを作ります。
時々、ちいチャンは、オバチャンの手伝いをします。
それは、着なくなったセーターをほどく時です。
セーターは、ほどいたら、巻き取らなくてはいけません。
ちいチャンは、ヒジを曲げて両腕を立て、
オバチャンがほどいた毛糸を巻き取って行きます。
毛糸は、ちいチャンの腕に輪のように巻かれ、
どんどんと増えて行きます。
セーターをほどき終わると、今度は、
ちいチャンの手から、毛糸を外さなければいけません。
オバチャンは、輪になった毛糸の数か所を、
余った毛糸で縛り、ちいチャンの腕から取り外しました。
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