ある夏の日、
お腹がすいていたちいチャンは、
戸棚に入っていた「おにぎり」を食べました。
少し変な味でしたが、
お腹がすいていたので、食べてしまいました。
すると、
夜中に突然お腹が痛くなり、
下痢と嘔吐に見舞われました。
驚いたおばあちゃんは、
おじいちゃんに時々、
往診に来てくれるお医者さんに電話をかけて、来てもらいました。
お医者さんは、
昼間に食べた「おにぎり」にあたったのだと言いました。
そして、
「何も食べさせたり、飲ませたりしないように。」
と言って、帰って行きました。
ちいチャンが、
「のどが渇いた。」
と、言っても、
おばあちゃんは、我慢しなさいと言うばかりです。
おばあちゃんが、眠りに入った頃、
ちいチャンは、外にあるトイレに行きました。
そして、ふと、外の水道が目に入りました。
ちいチャンは、とてものどが渇いていたので、
外の水道で、水をたくさん飲みました。
外の水道は井戸水で、冷たくて身体にしみて行きます。
井戸水で、身体も心も癒されて、
布団に入り、ちいチャンは、深い眠りに落ちました。
翌朝、
昨夜の出来事が嘘のように、
ちいチャンは、とっても元気になりました。