ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

Play back ちいチャン物語(299)焼きそば屋さんのまかない

2017年12月21日 19時46分15秒 | 日記

ちいチャンは、学生の時アルバイトをしました。

選んだのは、「焼きそば屋さん」です。

まかないの、ご飯も出るという事で、

ちいチャンは、焼きそばのまかないを楽しみにしていました。

朝一番に任された仕事は、ネギを切る事でした。

でも、まな板がありません。

不思議に思っていると、店の人が切り方を教えてくれました。

それは、

ネギを手に持ち、

包丁でシュパッ!シュパッ!と切る切り方でした。

まな板が無くても、まな板の上で切った様に、

細かく早く切らなければいけません。

手が何本もあるかのような、早技で切らなければいけません。

もたもたしていると、お店を開ける時間になってしまいます。

ちいチャンは、頑張って、頑張りました。

お店が開いたら、

お客様の注文を聞き、出来た焼きそばを運びます。

「目玉焼きが乗った焼きそば」

「焼いた肉が乗った焼きそば」

「ご飯と焼きそばとお漬物」

ちいチャンは、注文の焼きそばを運びながら、

休憩の時間を楽しみにしていました。

休憩時間になって、調理場に入り、

「お腹すいたでしょう、沢山食べなさい。」

と、出されたのは、

「どんぶりに山盛りのたくあん」と「大盛りの白いご飯」でした。

でも、

お店の人も同じものを食べているので、

ちいチャンだけに、「たくあん」と「ご飯」ではない様でした。

焼きそばが出ると思っていたちいチャンは、

とてもガッカリしたけれど、

お腹いっぱいになるほど、ご飯を食べました。