ちいチャン物語

きまぐれブログ。
絵のない絵本のような、小さい物語です。

Play back ちいチャン物語(284)謎のおじさん・その2

2017年12月02日 18時42分16秒 | 日記

ある日、

少し遅くなった、仕事の帰り道、

自動販売機の前のバス停に、

つばの広い帽子をかぶり、

トレンチコートを着たおじさんが、

バスを待っている風に立っていました。

道幅が狭かったので、

ちいチャンは、おじさんの後を通り過ぎようとしました。

すると、おじさんは、

まるで“とうせんぼ”でもするかの様に、

ちいチャンの前に立ちはだかって、

トレンチコートを、

左右に、バッ!と開きました。

「見て!」

か、

「見た?」

か、

おじさんは何か言った様でしたが、

おじさんは、

おじさんの正面が影になる様に立っていたので、

ちいチャンは、

トレンチコートを開いたその場所に、

何があるのか分かりませんでした。

(???変なおじさん。)

ちいチャンは、頭をかしげつつ帰りました。