おぢのニセコ山暮らし

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映画「乱」を鑑賞して破滅に向かうロシアを憂えた

2022年03月18日 | Weblog

ちょうど午前6時です。

ただいまの気温マイナス4度。

写真のようにあたりは白銀の世界に逆戻り。

積雪は5センチほどですが、あすあさってにかけて道内は大荒れ、ところにより積雪100センチを超えるとか…

シーズン最後の大荒れでしょうが、こういう時は道東方面が大変なことになる。

調べたら2013年3月2、3日に道北、道東で9人が亡くなっている。

このときは幼い娘と車外へ出た父が娘をかばうようにして凍死した。

地吹雪で吹き溜まりに突っ込んだ軽自動車が動けなくなり、ふたりで車外に出て近くの知人宅を目指したけど、ホワイトアウトの中で道を見失う。

結局、農業倉庫の前に着いたけど、施錠されていて入れず、そのまま娘に覆いかぶさって父は凍死した。

そんな悲劇があったのが2013年3月の嵐。

そんなことが繰り返されないことを祈るばかりだ。

きのう午後は暇だった。

そこで録画してあった黒澤明監督の映画「乱」を久々に拝見した。

シェイクスピアのリア王がベースの悲劇。

黒澤明の最後の時代劇でもありました。

DVDを販売するアマゾンのHPにはこうあった。

黒澤は本作について「自分のライフワークであり人類の遺言である」と述べたとか。

当ブログの読者の皆さんなら37年前のこの映画についてはよくご存じでしょうが、家督相続で一族が破滅に向かうお話。

いかにも黒澤監督らしい「様式美」に満ちた映像でした。

破滅に導く原田美枝子さんの凄みのある演技と演出には、何度見ても感心させられる。

血なまぐさいドロドロ劇を鑑賞して、思いをはせたのはウクライナのこと。

プーチンの起こした戦争でウクライナの人々は塗炭の苦しみを強いられている。

ロシアも国際社会から取り残され、この先は「大きな北朝鮮」にまっしぐら。

映画「乱」は、権力者が女性一人に振り回されて一族破滅してしまうお話でした。

強権的で愚かな人を権力者にしてしまったロシアも先行きは暗いだろなぁ~ と思った映画鑑賞でした。

 


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