おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

防災は「最悪」を想定して、なんぼ!!

2016年09月01日 | Weblog

 

午前6時の気温はプラス14度。

朝霧が立ち込め、視界は100メートル前後、辺りは白くモヤッとしております。

札幌管区気象台の予報によると、今日のご当地はスカッと晴れるのだそうな。

でもって最高気温は30度にもなるのだとか。

きょうから9月というのにうんざりです。

北海道民は、夏の暑さにも、冬の寒さにも、相当弱いゆるゆるした民なのじゃ。

夏は室温が28度を超えようもんなら、やれエアコンだ、クーラーだ、扇風機だと大騒ぎ。

一方、冬は冬で室温が10度以下にでもなろうもんなら、ストーブをガンガン燃やし、半袖Tシャツになってアイスを食べる。

実際、冬の北海道でアイスはそこそこ売れるらしい。

夏の暑さにも冬の寒さもによく耐える本州の皆さま、スマンこってす!!

こらえ性がない北海道民を代表して心からお詫びいたします。

さて、

台風による豪雨被害が、北海道内でも広がっております。

写真はご近所の家でござる。

敷地内の木が倒れ、屋根の上には2本、玄関前には1本倒れておりました。

ケガ人などないといいのですが、どなたもいなかったような…

実は我が家の敷地内にも高さ20メートルにもなろうかという同じトウヒ3本が道路沿いの高台に立っておった。

トウヒはエゾ松の1種だそうで、おぢにとってはさっぱり役に立たない木でござる。

この3本が倒れたらヤバイことになると、この4~5年ずーっと気にしておりました。

もし倒れると道路は塞ぐし、人やクルマにでもぶつかろうもんなら、大ケガどころでない。

ってことで、この春、ご近所の方にお願いして3本とも切り倒した。

今回あちこちで根元から倒れておるのはこのトウヒでござる。

「切っておいてよかった!」と心底思うおぢでした。

「最悪を想定」しておいて、良かったとも思うわけです。

台風10号の被害で酷いのは、岩手県岩泉町の高齢者施設「楽ん楽ん」の死者9人だ。

報道によると、町長は川が氾濫する前に現場を視察しておるとか。

申し訳ないけど、その際平屋の建物にいる9人を隣の鉄筋3階建てとおぼしき建物に移すべきでしたわ。

どう考えても、対応が甘かった。

町長は「洪水を想定していなかった」とか申しておりますが、なにせ東北に史上初上陸した台風ですから「何が起こるか分からん」と肝に銘じて、判断すべきだった。

死者が出た後からこんなことを言うと「後出しじゃんけん」などと、卑怯者呼ばわりされそうですが、防災の基本は「最悪を想定すること」でござる。

これに従えば、これまで増水、氾濫がなかった河川とはいえ、近くに初上陸する台風なのですから、「最悪への備え」をすべきでした。

これをしなかった責任、大きいとおぢは思う。

こと災害について、行政は最悪を想定しておくべきと申しておきましょう。

もっともこれは旧友Sさんの口癖でもありますけどね!!