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たからづか能

2009-07-29 22:41:58 | お出かけ
 恒例の『たからづか能』が宝塚ソリオホールで29日18:30開演で行われた。

さきに今日の能についての案内として梅若猶義さんの話が短時間あった。
前座として仕舞『蝉丸』『鵺(ぬえ)』が演じられた。
○狂言 『惣八』 お馴染みの善竹隆平さんらの江戸前風コミック
有徳人が高札を出して出家と料理人を求む、応募した二人を有徳人がそれぞれ未経験の仕事をテストする、慣れない仕事に困惑する二人の仕草が面白かった。

 幕間に仕舞『藤戸』が演じられた。

○能 『敦盛』 観世流シテ方は勿論 梅若猶義
本日の能の筋書き、面装束、囃子、地謡等については前以って大谷節子女史の何回かの講義を受けていたので内容は理解しやすかった。一ノ谷の合戦での両武将討った者と討たれた者とが、何年後かに弔い僧とその亡霊となって思い出の地に会い間見え、敦盛の霊が平家の栄華、合戦の末路、悲しい一の谷の戦の有様を優雅の舞、刀を振り回しての武者修羅の舞、力尽き刀を落とし全てを語り終えたのちに去っていく後姿。じっとそれを見ていた僧蓮生(熊谷直実)はだた念仏回向あるのみであった。青葉の笛との関連、美しい敦盛の面、阿修羅の勇壮な舞すべてが満席の観客を魅了した。仏教全盛時代の能の名作。

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