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池田文庫と逸翁美術館

2005-05-07 21:59:28 | お出かけ
 雨も朝のうちに上がったので、何十年振りかで上記歴史館へ行ってみた。
池田文庫は阪急の創設者小林一三翁の出生から実業家としての成功、晩年の交友禄等一代記をおさめた資料館である。明治6年(1873)甲州韮崎生まれの一青年が成人して、阪急電鉄、東宝、阪急百貨店、宝塚歌劇の創立、東京電灯、田園調布の開発設とうの実業家として成功したのは夢を追う発想の素晴らしさにあり、関西に楚を固めてからは東京にも進出、昭和32年(1957)84歳で没するまで東西の財界に寄与し、晩年は茶人や文化人とも交流、俳句を吟じ、古今東西の骨董の蒐集でも知られている。
池田文庫を辞して数分で逸翁美術館に至る。美術館はこの日「外国人の目から見た日本人の心」と題して米ストーンヒル大学歴史学助教授ヴーシィ・アレキサンダー氏の1時間半の講話を聴く羽目になった。彼のお話は日本に在留中、日本文化に心髄し特に江戸時代からの絵画に興味を抱き、仏像から禅の世界にまで入る広範囲のもので、流暢な日本語を駆使して説明され、予約の数十名の聴衆から終了後質問が出るほど熱の入ったものであった。この館の展示品は仏教に関したものが多く、じっと仏像と向き合っている女子学生も居り、美しい茶室用の庭も見事であった。
この21日に池田城址で薪能があるので、下見のつもりで城址公園へ回った。そんなに大きくはないがよく手入れされている庭園、天守櫓に続く能舞台とうを見て帰ってきた。


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