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日高義樹ノワシントン・リポート

2009-02-15 19:45:22 | レポート
北朝鮮が崩壊すれば核の奪い合いが始まる」「我々は北朝鮮の崩壊に備えなければならない」以上の将来の問題等を含めて
「北朝鮮は今年崩壊するか、オバマ大統領はどうする~ジョン・ボルトン米元国連大使に訊く」と題して両者の会談があった。

○第1部 オバマ大統領に北朝鮮戦略はあるのか
・オバマは中国に「北朝鮮に核を持たせてはならない」と言うべきだ。
・中国とは貿易摩擦が起きて難しい事態になるが、オバマは外交問題に力を入れなければならない。
・北朝鮮は日本に圧力を加え、挑発しながらオバマ政権がどう出るか計算するだろう。

○第2部 北朝鮮と外交交渉できるのか
・オバマ政権では北朝鮮政策を誰が担当するか決まっていないが、政策はブッシュ政権と変わらないだろう。
・北朝鮮は核兵器開発をあきらめるつもりはなく、六ヶ国協議では経済援助だけを手にしようとしてきた。
・北朝鮮は政権を強化するために交渉を続けている。

○第3部 アメリカは騙され続けて来た
 カーター大統領の時代もクリントン大統領の時代のオルブライト国務長官派遣後の日高氏との会談、その後のブッシュ大統領の六ヶ国協議を通じても対北朝鮮問題は長期にわたったわりには成功したものはない。押さえきれなかったと言ってよいだろう。

○第4部 北朝鮮の本当の狙いは何か
・北朝鮮は六ヶ国協議を続けながら核兵器の小型かを急速に進めている。
・北朝鮮は核兵器の開発の進み具合を隠そうとして査察に反対している。
・北朝鮮は六ヶ国協議の交渉を楽しんでおり譲歩するつもりはない。

○第5部 朝鮮半島でこれから何が起きる
・キム・ジョンイルが死ねば軍部内に対立が起きて混乱するが、南北の併合があっという間に起きるだろう。
・難民問題について日米両国は、人道支援などあらゆる準備をしなければならない。
・北朝鮮の核兵器と施設がテロリストの手に落ちないようにしなければならない。



次回は3月15日(日)オバマ政権 新アジア極東戦略~太平洋空軍司令官に訊く