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山下清(放浪の軌跡)展 (伊丹市立美術館)

2009-02-11 13:46:08 | お出かけ
  伊丹の美術館で彼の作品展をやっていると聞いたので行ってきた。
裸の大将、放浪の画家といわれた山下清は戦前、戦後、高度経済成長期を通じて駆けめぐった画家であった。放浪の旅と云っても殆ど現地では描かず、そのモチーフを頭に焼きつけ帰ってからそれをキャンバスに再現していたといわれている。貼り絵を主体とする大作が多く、よく日本人の原風景を描いている。学んだ八幡学園を飛び出し放浪の旅に出るが、戦争の影響も強く受けているようだ。十何年かして全国を回り、当時まだ少なかった海外と言っても欧州一円を巡り油絵も描き始めた。点と線との「ペン画」東海道五十三次もものにしているので画家としてのレパトリーは広い。大正12年生れ昭和46年没で生涯を通じて自然体から生れる素朴、素直さが作品に溢れている。この展示では200点もの作品、放浪中の遺品、放浪日記などもあり、祝日であったので老人はもとより学生、親子連れ、若夫婦、会社員などの見学者が多かった。上の絵は長岡の花火、下は自画像と群鶏いずれも貼り絵。

因みにこの展示は2月22日(日)まで