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インカ・マヤ・アステカ展

2007-12-21 12:50:07 | お出かけ
長い展示期間があった神戸市立博物館の上記古代展も閉展が近づいたので今日行ってきた。中南米の古代遺跡は前から興味があった。雑踏を恐れ朝一番に飛び込んだ、お蔭で音声ガイドを片手にゆっくり観覧できた。
 アメリカ大陸の中南米にBC1500~AD1500年にかけて出来た遺跡文明は河川を利用して出来た世界三大文明発祥地と異なり、森林を切り開いてつくった高標高の高原の都市文化であった。いずれも農耕を中心とし、最盛期には王制をもっていた。
古い順に挙げれば
○マヤ文明
ユカタン半島を中心に栄え、農耕が中心だったので、種蒔きの時期(春分点)を知る太陽観測が発達し太陽暦を発明、森羅万象を神と讃え太陽ピラミッドをつくり神を祀った。まだ金属はなく翡翠が最高の宝石とされた時代、絵文字があった。
○アステカ文明
今のメキシコシティを中心に栄え、郊外にあるテオティワカンが中心、湖上都市で舟運を利用、焼き畑による農地拡張、強力な軍隊を持ち、豊穣を祈る神への厳格な儀式を維持した。
○アンデスインカ文明
山岳の都市国家を統合したのがインカで最後まで王政を持ち、金銀の加工に長け、マチュピチュの天空都市や4万キロのインカ道が現存する、文字はなく(キープと呼ばれる紐の結目で交信)、近年高地なる自然ミイラつくりやその文化も解明された。
16世紀スペイン人ピサロによる征服でその文化が大半破壊されたのは残念なことであった。