GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「女が男を捨てる時」

2010年05月02日 | Weblog
『有名になって金ができて、昔の女房や恋人を捨てるのはたいてい男。

 女はね、場合によっちゃ意地になるの。
 どんなことがあっても捨ててたまるかって。

 女が男を捨てるとしたら、それは自分が利口になって、

 今までつきあっていたのがさほどのものじゃないと気づいたときよ』


これは『新宿鮫』に出てくるゲイバーのママの言葉。

男性としてなんだかとても背筋が寒くなります。

昔からよく男性はロマンティスト、女性がリアシストと言われますが、
このセリフもそれを言い表しているかもしれませんね。

協議離婚が進行中のエリカ嬢の話を知って、ママさんの言葉が浮かんできました。

芸能人としての本人が持つ<イメージ>は最も大切な才能です。
映画「パッチギ!」や「手紙」の彼女は本当に瑞々しく可憐で
しかも、タンカが切れる秘めた迫力を持った女優でした。

この2本を見てきっとトップ女優になると思ったのですが、
本当にリアリストであるなら「クローズド・ノート」完成時の記者会見での応対を
どうのように考えればいいのだろうかと私なりに思い悩んだものです。

以前女優として一世を風靡した鈴木保奈美は石橋と電撃結婚した後、回ってきた役は、
時代劇の悪役の側室でした。(NHK大河ドラマ「元禄繚乱」染子役)
彼女はそれを最後にTVから姿を消してしまいました。

単純にファンだった私は「どうして、こんな役が…」と思い、
とても残念な想いがしました。
悪役がいいとか悪いとかというのではなく、
今までの役柄が回ってこないことです。
そういった意味では芸能界はとても残忍な世界です。

役者というのはあくまで現実の性格はミステリアスの方が
様々な役柄を演じやすくなります。
だからバラエティーのような番組では地が出やすく、
優しくて朗らかな性格が見えてしまうと、
ヤクザのボスや悪役がイマイチはまりが悪くなってしまいます。

声優の顔がやたらTVに映ると、洋画の吹き替えの時、
その顔が浮かんできて実際の役者のイメージがぼやけてしまう弊害が起こるのと似ています。

エリカ嬢も女優としてとても気に入っていただけに
カンバック作品が気になってしまいます。