GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「父の日」

2009年06月21日 | Weblog
6/19,20,21日、私のいる施設で<父の日ファミリー海釣り大会>を開催しました。
今日の朝、海釣り広場で81cmの鱸(スズキ)を釣り揚げた親子がいました。
19日に鱸を専門に釣っている関西鱸友会の方が65cmの大物をあげて、
持ち帰らずにスタッフにプレゼントして帰りました。
私はきっとこれを越える大物は揚がらないと思っていたのですか…。

小学生の低学年では持ち上がらないくらいの大物でした。
あの大きさでは普通ルアーでなければ釣り揚げられません。
だから周囲の人の手を借りながら必死に揚げたそうです。
大物賞を獲得したので写真を撮りましたが、少年の得意げな表情がとても印象的でした。

今日の父の日の想い出は、少年にとって生涯忘れ得ぬ想い出になるに違いありません。
大会を企画した私は、いい想い出をプレゼントできてとてもうれしく思っています。

こんな父との想い出は心の中で生涯輝き続けます。
まだ父への愛情が生まれるにはまだ難しい年頃ですが、
あの少年が結婚して子供ができる頃、父と獲得した81cmの鱸の想い出が
父への愛情と昇華していくと思っています。
親との心暖まる数々の想い出が、
親への愛情の触媒的役目を果たしていくような気がします。


恋に落ちる瞬間もこの父の日の少年の想い出と似ています。
しかし、いい想い出が続かなければその恋も消滅します。
親子の関係は生涯続きますが、恋愛関係はそういうわけにはいきません。
つまり親子の場合はその後も長い時間があるので、
想い出作りのチャンスはまだまだありますが、
恋愛関係では一度の失敗で関係が消滅することが多いからです。
急上昇、急降下という結果を招くのです。

恋を成就するには、急がず騒がず無理せずに
静かに想いを上昇させていくことが大切な気がします。
(私の云う成就とは恋を愛に変貌させること)

恋は突然発生します。
その恋を育てて愛へと昇華させたいならば
まず継続を優先させることが肝要のようです。

たとえ終わってしまった恋であっても、
その人の幸せを願うことは
恋が愛に昇華したと云えるかもしれません。


ある人を好きになる。
その時、80点の恋とする。
つき合っているうちに70,60点と下がっていく恋もあれば
反対に90、100と上昇する恋もあります。

傾向的にみると、恋の多くが下降傾向を示し、
また急上昇、急降下するという特色を持っています。
しかし、愛は静かに上昇していく傾向があります。

人間は永遠に不完全な生き物だと思っている人は
100点の愛も存在しないと思っています。
そんな人は恋の始まりがいつもスタートが0点に近い。(加点法)

一般的に愛は育てていくものだと気づいている人は少ないようです。
そんな人は恋の始まりは極めて100点に近いように思います。(減点法)


恋が成長して、愛に姿を変えていくには時間がかかると思っています。
だから恋も人生も時間をかけて加点していく方がベターかなと思います。
こんな考え方だから私は性悪説をとっています。


司馬さんは『坂の上の雲』のラストで
「男は若いときに何をしょうとしたか。
 そして、年老いて何をしたか、それだけだ」と語っていました。

私ならこう云い変えたいです。

「若いとき幾つ恋をしましたか?
 そして年老いてその恋を幾つ愛に昇華させましたか?」