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食べる幸せ

2010年07月28日 02時13分03秒 | Weblog
小さな2個のハート・マシュマロ

「天使のわけまえ」の「くるみ」は
結婚を迷う女性にそっと差し出す

その手作りのお菓子を
女性は 一口食べる
柔らかくて 甘くて
何だかほろ苦くもあって
そして 
作ってくれた「くるみ」の気持ちが
じんわりと伝わってきて
それから 女性はきっと
ある決意をしたのだろう

「同じ釜の飯を食べる」とは
よくいったものだ

夜勤から帰って来た家内が
私たちも もう32年ね
そろそろ9月に33年になるね
と ぽそりと言った

料理上手の家内に甘えて
今まで何回料理を作って貰ったことか!
2×365×33+α=24090+α
 およそ 2万5千回か!!

最近 子どもも独立し 二人だけになり
食事の用意も張り合いがなくなった
と 家内は 時々ぼそりと呟く

体力も気力も幾分衰え
もう世間一般の主婦業から逃れたいのだと思う
当たり前でないことを 当たり前の顔をして
33年間も押しつけ甘えてきた自分が
不甲斐なく 申し訳もないと思う

目の前に 料理が並び
同じ食卓で 同じ料理をつつき合うことで
どれほどの幸せを戴いて来たことか
この一口で どれだけの満足を覚えたことか

ねえ 二人で食堂でも開かない
と ドラマを見て 不意に話しかけた
私が作って あなたが手伝うの
と笑いながら 家内は言った

ぼくは 
もう人に気をつかうのは勘弁だ
と つい即答してしまった
今まで 仕事で神経をすり減らして来て
またお客さんに気を遣うのは真っ平だと
つい弱音を吐いてしまった
 今思えば 家内は 学生の頃
 バイトで 喫茶店の手伝いをしたことがある
 有り合わせの材料で 手早く料理ができる
 少女の頃から 家の夕食なども作って来た

できなくてもいいから
そうだね やってみたらおもしろいかも!
 なんて 応えたら
 家内も 胸のつかえがおりたことだろう 

家内が夜勤の時は
週に2,3回 独りで夕食を頂く
その夜は
二人で食べることの幸せを
家族で食べることの喜びを
しみじみと感じながら夕食を食べる
たった一皿の料理だけれど
たった一椀の料理だけれど
一つ一つがキラキラと輝いて
掛け替えのない恵みの糧となる
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