今日も 朝から 陽射し鋭く
ジリジリと あらゆるものを
容赦なく焼きつける
今日は 朝から
大事な一日研修
司会の人が
今日は 八月九日
長崎に原爆が落とされた日です
皆さんお立ちください
と 起立を促し
一分間の黙祷をお願いします
と 呼びかけた
そう 今日は 忘れてはいけない
あのむごい原子爆弾が落とされた日
この九州の造船盛んな長崎の地に
長崎は お隣の県 海を隔てて
親戚 知人が多い隣県だ
原爆が落とされてまもなく
キノコ雲が立ち上り
海を隔てた対岸の有明の地でも
はっきり見えたと 父母は言う…
夏休みも半ば セミの声盛んな頃
両親は この時期が来ると
いつも 戦争やら原爆の話をしてくれた
私も 本や映画や漫画で
戦争のことをいろいろ知った
いろんなことを資料などで調べもした
無差別の空襲の恐ろしさ
祖父や叔父達が 戦地に赴き
あるいは闘い あるいは戦地で倒れ
その惨さは 筆舌に尽くしがたく…
まだ若かった両親も
泥沼の中に容赦なく巻き込まれ
父は 特攻兵になるべく 訓練を受けるが
余儀ないことで 爆弾工場の現場監督になり
母は 行きたかった女学校にも行けず
毎日 銃後の守りとして作業に従事す
ああ あの戦いは 一体何であったのか
ああ あの犠牲は 一体何であったのか
ああ あの被害は 一体何であったのか
ああ あの熱狂は 一体何であったのか
ああ あの支配は 一体何であったのか
ああ あの…
あれから 六十二年が過ぎ
平和になったかに見える今
私たちは 本当に幸せを掴んでいるだろうか
私たちは あの時代の犠牲や被害を
無駄にはしていないだろうか
あれから 私たちは少しは賢くなったのだろうか
あれから 私たちは戦うことの無意味さと
復興への莫大な無駄と苦役とを
思い知ったのではなかったか
あれから 私たちは
互いを傷つけ合うことを避けること
隣人や離れた人たちとも
できるだけ衝突を避けて共に生きること
そんなことを願ったのではなかっただろうか
一分間黙祷で 私はそんないろんなことを考えた
PS 2007、8、10 草稿 8月9日のことを記す 10と11日は アニメ「はだしのゲン」が TV上映される 今夜(10日)は 前編を見た 八月六日は 広島に原子爆弾が落とされた日だ
ジリジリと あらゆるものを
容赦なく焼きつける
今日は 朝から
大事な一日研修
司会の人が
今日は 八月九日
長崎に原爆が落とされた日です
皆さんお立ちください
と 起立を促し
一分間の黙祷をお願いします
と 呼びかけた
そう 今日は 忘れてはいけない
あのむごい原子爆弾が落とされた日
この九州の造船盛んな長崎の地に
長崎は お隣の県 海を隔てて
親戚 知人が多い隣県だ
原爆が落とされてまもなく
キノコ雲が立ち上り
海を隔てた対岸の有明の地でも
はっきり見えたと 父母は言う…
夏休みも半ば セミの声盛んな頃
両親は この時期が来ると
いつも 戦争やら原爆の話をしてくれた
私も 本や映画や漫画で
戦争のことをいろいろ知った
いろんなことを資料などで調べもした
無差別の空襲の恐ろしさ
祖父や叔父達が 戦地に赴き
あるいは闘い あるいは戦地で倒れ
その惨さは 筆舌に尽くしがたく…
まだ若かった両親も
泥沼の中に容赦なく巻き込まれ
父は 特攻兵になるべく 訓練を受けるが
余儀ないことで 爆弾工場の現場監督になり
母は 行きたかった女学校にも行けず
毎日 銃後の守りとして作業に従事す
ああ あの戦いは 一体何であったのか
ああ あの犠牲は 一体何であったのか
ああ あの被害は 一体何であったのか
ああ あの熱狂は 一体何であったのか
ああ あの支配は 一体何であったのか
ああ あの…
あれから 六十二年が過ぎ
平和になったかに見える今
私たちは 本当に幸せを掴んでいるだろうか
私たちは あの時代の犠牲や被害を
無駄にはしていないだろうか
あれから 私たちは少しは賢くなったのだろうか
あれから 私たちは戦うことの無意味さと
復興への莫大な無駄と苦役とを
思い知ったのではなかったか
あれから 私たちは
互いを傷つけ合うことを避けること
隣人や離れた人たちとも
できるだけ衝突を避けて共に生きること
そんなことを願ったのではなかっただろうか
一分間黙祷で 私はそんないろんなことを考えた
PS 2007、8、10 草稿 8月9日のことを記す 10と11日は アニメ「はだしのゲン」が TV上映される 今夜(10日)は 前編を見た 八月六日は 広島に原子爆弾が落とされた日だ