小田原城に鳴り響く「時の鐘」
大みそかに煩悩打ち払う恒例の催し
12/28(木) カナロコ
昨年の大みそかに行われた
除夜の鐘イベント
(小田原市提供)
江戸期から城下町に時を知らせてきた
小田原城大手門跡(神奈川県小田原市
本町)にある鐘楼で、31日夜に「除夜
の鐘」を鳴らす恒例の催しが行われる。
大みそかの鐘突きは年越しの風物詩。
煩悩と同じ数の108回、市民に鐘を
突いて煩悩を打ち払ってもらい、新年
を迎える。鐘を突いた人には「開運根
付」がプレゼントされる。
地域一体でおもてなし 小田原・
ういろう、1月2日に観客へ豚汁の
振る舞い コロナ禍経て4年ぶり復活
12/28(木) カナロコ
写真を見ながら箱根駅伝の
思い出を語る外郎さん
=小田原市
来年、100回の節目を迎える東京箱根
間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)。新型
コロナウイルス感染症の5類移行後、初
めての大会で、沿道には再び多くの観客
が訪れることが予想される。中継所のあ
る小田原で長年にわたり選手やファンを
支え、盛り上げてきた老舗企業の思いと
は─。
【写真で見る】
過去の大会で豚汁を振る舞う様子
創業650年以上の歴史を誇る製菓・
製薬製造販売のういろう(小田原市本町)
にとっても、箱根駅伝は格別な思い入れ
があるイベントだ。
お城のような店構えの本店の前には20
06~16年の間、往路の中継所が置か
れていた。本店駐車場の一帯はかつてマ
ンションの建設構想もあったが、同社が
土地を取得。08年から、駐車場のスペ
ースを使って応援に訪れた人たちへの振
る舞いを始めたという。
その後、中継所が鈴廣かまぼこ(同市風
祭)に移ってからも1月2日は早朝から
準備して豚汁を提供したり、和太鼓の演
奏を披露したりするのが恒例に。「駅伝
を盛り上げようと始めたが、小田原駅ま
で来た人たちに小田原宿の中心まで足を
運んでもらいたいとの思いが強い」。
ういろう代表取締役の外郎(ういろう)
藤右衛門さん(61)はそう話す。
1月2、3の両日は定休日の水曜であっ
ても臨時営業。通常午前10時のオープ
ンだが、3日は9時前後に通過していく
復路のランナーを応援するため、開店時
間を8時半に早めるという。市観光協会
会長も務める外郎さんは、駅伝で城下町・
小田原が全国に紹介されることが大きな
経済効果を生むと確信している。
新型コロナウイルス禍で沿道での観戦が
規制され、21年からは豚汁の振る舞い
も中止を余儀なくされた。「私一人でで
きるものではない。実は昨年の暮れも実
施を検討したが、従業員の間で体力面で
の不安などもあり、見送った」
横須賀で発見のフクロウ死骸、
鳥インフルエンザの疑い
12/28(木) カナロコ
神奈川県庁
(資料写真)
環境省と神奈川県は28日、横須賀市
内で見つかった野生のフクロウ1羽の
死骸から高病原性鳥インフルエンザが
疑われる事例が発生したと発表した。
今後、国立環境研究所で遺伝子検査を
行う。
県によると、簡易検査で鳥インフルエン
ザの陽性反応を示した。環境省は発見場
所から半径10キロ圏内を野鳥監視重点
区域に指定した。
横須賀モアーズ
和太鼓奏者が躍動
元日 正面広場で
タウンニュ-ス
迫力ある演奏のほかエンタメ性
も併せ持つ(提供)
横須賀モアーズシティでは1月1日(月)、
1階正面入り口広場で千葉県印西市を拠点
に活動する和太鼓エンターテインメント
集団「和太鼓総」によるライブパフォー
マンスが行われる。午前9時30分、正午、
午後3時の全3公演。
1997年に結成された同グループは
「和太鼓で総てを表現したい」という思
いから、レパートリーは全曲オリジナル。
これまで日本全国のほか台湾、インドなど
海外でも興行を行っており、2005年
に行われた南太平洋タヒチ島での公演に
は2日間で1600人の来場者を集めた。
リーダーで代表の木村千比呂さんは「飛ん
だり跳ねたりする演奏で、和太鼓の新しい
表現法をお見せしますのでお楽しみに」と
来場を呼び掛ける。
よこすかカウントダウン
新年 花火で盛大に
食と光と音で楽しむ
タウンニュ-ス
前回開催の2020年は市内外から
2万人以上の来場者でにぎわい
を見せ、約400発の花火が打ち
上げられた。
横須賀の年越し恒例イベント「よこすか
カウントダウン2024」が12月31日
(日)午後6時から、ヴェルニー公園
で開催される。荒天中止。本町・汐入
地区の商店街らで構成される「よこす
かカウントダウン2024実行委員会」
の主催。
会場では横須賀・三浦半島で活動する
アーティストなどによるライブパフォ
ーマンスやキッチンカーの出店のほか、
午後9時からは横須賀港に浮かぶ日米
艦船のライトアップが行われる。11時
30分からは本町町会・青年部による
「イルミネーション神輿」が登場し、
カウントダウンセレモニーがスタート。
0時を迎えると同時に花火が盛大に打ち
上げられるほか、艦船が一斉に汽笛を鳴
らしサーチライトが夜空を彩るなどして、
新年の始まりを盛大に祝う。
4年ぶりの開催
新型コロナ禍により2020年以来4年
ぶりの開催となる同イベント。実行委員
長を務める川口泰弘さんは「これほど大
規模な催しを地元商店街が中心となって
再び開催できることをうれしく思う。中
止となったまま自然消滅してしまうこと
は避けたかった」と開催への思いを語る。
イベントは翌午前1時まで。