オウム事件について・・

高橋容疑者が逮捕され

一つの区切りがついたのではと思います。

これから全容解明とかと言ってマスコミがいろいろ書くんだろうと思います。

誰が何をどうしたのか

主犯格は誰だったのか？？

などなどの真実の究明が求めれる

という感じです。

これについては

被害にあった皆様もぜひ真実を知りたいと思っていらっしゃるでしょうが

私は

これ以上の何かが出てくることはない

と思っています。


どういうことかというと

風通しの悪い組織で

上の意向ばかりをおもんばかる輩が

コンプライアンスを無視して組織犯罪に手を染めるという

ケースにきわめて似ていると思っているからです。

これって日本人はこういう志向にハマル傾向が強いと思います。

私自身もそういう風土に影響を受ける部分があるのは否定しません

特に新卒で入った会社の影響は強かったように思います。

そこの会社の常識は世間の非常識だったみたいな・・

これは個人の経験でいうと

その会社を辞めてから初めて強く自覚できたので

その組織にいる時はあまりよくわからなかった印象があります。

日本人はキリスト教やイスラム教のような絶対的な価値観の一神教の教育を

受けていないので価値基準が非常にぶれやすいという傾向があると

思います。

その部分で組織風土に染まりやすい傾向があるのだと思います。


そのような部分での企業内犯罪を防ぐために

この10年くらいは企業内ではコンプライアンス教育を強化してきています。

しかし

オウムはもともと教祖を絶対的な存在としている宗教団体ですから

教祖の意向をおもんばかっていろいろやること自体が

宗教的行為としては極めて正当化されることになると思われます。

誰が具体的に何を指示したという部分は恐らくきわめてあいまいな状態で

教祖の意向に沿うために・・

という流れで反社会的行動への傾倒が加速化していったのではと

思っています。

きわめて情緒的、非論理的な流れで組織的犯罪が行われていったんでは

と思います。