50オヤジの独り言

50歳既婚、子供なし、犬2匹と金沢市内に住むオヤジの独り言です。

07年問題・・

2005-08-04 23:38:14 | 時事ネタ
07年問題というのをご存知であろうか?
一般的には団塊の世代が07年に定年(60歳)を迎えるということで
労働者がごっそり少なくなる、年金受給者が急激に増える等々の問題を
言うのであるが、教育関係でももう一つの07年問題といわれる問題がある。
それはゆとり教育を受けた世代が大学に進学するということと
大学の入学希望者と定員数がほぼ同じになるといういわゆる全入時代が
始まることを指している。
ゆとり教育は著しい学力低下をもたらし、それでも子供の数が少なくなるので
経営上そのまま受け入れざるを得ないという大学側の苦悩が始まるわけである。
日本人の教育水準を年代別に見ると実は受験戦争世代が一番高いという統計が
あるそうである。(約20年位前に大学に入った世代)
「ドラゴン桜」という漫画の中で東大は今は入りやすい、といっているがどうやら
本当のようである。私の甥っ子は自分の卒業した学校(金沢泉が丘高校)の理数科に
昨年入ったのであるが、数学の問題集を見せてもらったら自分の高校のときに
比べて進捗が約半年くらい遅れている感じであった。文部科学省のスーパー進学校の
指定を受けているにも関わらずである。
07年世代が働き下がりの世代になるころには日本はG8から脱落するのではという話が
あるが私自身は本当にそうなるのではと非常に心配している。
だって今のG8の国の中で円周率を3ですといって教えている国は日本以外にはないだろうから・・
日本がかって明治維新から一気に列強に伍するレベルに這い上れたのも、敗戦後
驚異的な経済復興を成し遂げたのも、国民の知的水準が高かったからにほかならない。
頭が良いのではなくみな高いレベルの教育を受けていたという意味である。
資源をもたないちっぽけな島国が世界の一流国の中に入れたのは教育を充実させていた
からに他ならないのであるが、文部科学省は自ら自分の国をだめにしてしまった。・・・
まさしく国家存亡の危機を迎えている。一度落ちた教育水準は簡単には戻らない・・・