よねの備忘録

お勉強問題が中心。
政治を語るときは、ネトウヨです。

学校任せ、塾任せはやめましょう。

2007-10-31 15:09:01 | その他
今年4月の全国学力テストは、

平均点+5%以上  3県
平均点±5%    40県
平均点-5%以下  4県  こんな結果でした。

都会、中核都市、町村、僻地の間に差がありませんでした。

40年前は、平均5%以上も5%以下も15ぐらいあったようで、
東北地方が悪かったそうです。
今回の結果は、全国的に教育が均質化した、と捉えています。

同時に、「学校」「塾」の限界も感じています。
都会は田舎より塾に通っている子どもの割合が高いのに、
田舎の子に差をつけられなかった。
これは「集団指導」の限界なのです。

ある事柄で躓くと、学力は伸びなくなります。

例えば、国語の読解力の弱い子は文章題が苦手です。
躓いた事項をやり直さなければいけませんから、
この子は国語の読解(現在の学年から1~2学年下の)を
指導する必要があるのですが、
学校、塾にはそのような細かい個別指導は無理です。

学習は「理解できないこと・わからないこと」を捜し出して、
「理解できる・わかるようにする」作業です。

「理解できないこと・わからないこと」を探すため、
問題を解いてみることで、「正確に」出力できるか、
確認するわけです。

これを一人で行なうのを「自習」といいますが、
小学生には無理だと思うのです。
(そもそも「よね君」は高校まで自習ができなかった)

小学生の内容なら、親にも、指導できると思うのです。
具体的な方法は、以前のエントリーを参考にしてください。

・短時間でビシッと行い、ダラダラやらない。(一日30分で)
・絶対できるレベルまで下げたプリントにする。
・親は、子どもの理解が悪くても、イライラしたり怒らない。
 根気よくやる。
・どうしても説明に困ったら、学校の先生にお願いする。
 夜まで仕事がある人でも、「連絡ノート」は作れますでしょう。
 「どの問題で、どういう説明をしたけど、解からなかった」旨、
 記録しましょう。
・5年生、6年生になっても、時々は分数、小数のプリントをやる。
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公海

2007-10-30 19:40:08 | 軍事
(引用開始)

【シンガポール=花田吉雄】
国際海事局(IMB)海賊情報センター(クアラルンプール)によると、
アフリカ東部ソマリア沖のアデン湾で日本時間28日午前11時16分、
パナマ船籍で日本企業が所有するケミカルタンカー「ゴールデン・ノリ」
(6253トン)から、「海賊に乗っ取られた」との救難信号が入った。

 乗組員は韓国人、フィリピン人、ミャンマー人の計23人で、日本人はいない。
インド洋での海上阻止活動に参加している
パキスタン海軍の艦船
が追跡したが、タンカーはソマリア領海に
入ったといい、同センターは米海軍や周辺国に事件発生を連絡、
協力を要請した。

 ソマリア近海では近年、組織化された海賊による船員の誘拐や
人質事件が多発している。IMBによると、今年1月から9月末までの間に、
未遂も含め26件の海賊事件が発生している。

2007年10月30日0時45分  読売新聞)

(引用終了)

ソマリアはアフリカの東海岸、ペルシャ湾の出口に存在します。

以前にもエントリーを立てましたが、
インド洋に自衛隊が「いるという事実」は、
軍事用語ではプレゼンスといいますが、意義が大きいのです。

パトカーや警察官が巡回していると犯罪が減る。

公海を自国関連の商船が安全に航行できるよう努力する。
これは「防衛」なのです。

日本は「テロとの戦い」には、すでに巻き込まれています。
世界貿易センタービルでは、30人以上の日本人が亡くなっています。
商船が狙われたのは、今回が初めてではありません。

ドイツがアフガニスタンに派兵し、イラクに派兵しないのは、
「テロとの戦い」と「イラク戦争」を分けて考えているからなんです。

日本は「イラク戦争」自体は参加しない、という立場です。

派兵しない=直接参加はしない。
給油=間接参加が問題になっていますが、日本は間接参加しています。
イラクで使われた兵器に、日本製の部品が一つもないといえますか?
米軍の移動に沖縄の飛行場が利用されなかったといえますか?
空母キティホークが横須賀で調達した食糧・日常品も、「間接参加」です。

親ブログでも「小さい」と言っていましたが、
給油した油の行方とか、防衛事務次官のゴルフなんて、
国会審議を止めてまで問題にしなくてもよろしい。

「テロとの戦い」に参加するのか、しないのか?
参加するとして、その方法は?

その根本を議論すべきで、給油やゴルフは特別委員会でも、
何でもいいから、別に議論してほしいですね。






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テキトーにやらない。遅くても「きちんと」行なう。

2007-10-30 15:28:26 | その他
以前のエントリーで頂いたコメント。

(引用開始)

高校ではど理系だった私ですが、親の話によれば、
小学生低学年の頃は算数の計算問題の点が悪かった
そうです。周囲にはそろばん塾に通っていた子もいたため、
その差が歴然とし、心配した母親は先生に相談しました。

すると先生は、以下のように答えたそうです。

「大丈夫ですよ。お子さんは確かに計算が遅くて全部の
問題を解けませんが、解いた問題は全て正解してます。
他の子は全部解いても、速いだけで間違いが多いです。
スピードは慣れればついて来ます。」

その後の夏休み、宿題とは別に親から計算ドリルを無理やり
やらされる羽目になりましたが(苦笑)、それは問題に
慣れさせてスピードを付させる親の意図だったのかも
しれません。
 

(引用終了)

あのですね。
最近の子どもは、ちょっと難しい問題や宿題の量が多い場合、
テキトーに数字を入れてごまかすようです。

宿題も全部やっているし、簡単な問題であれば正確に解けるので、
見た目の成績は悪くない。だって、テストが簡単だから。

実は、今年4月に行なわれた全国学力テストでみられた現象です。
計算過程を書かずに、答えだけテキトーな数字を記入する。
そんな答案がかなりあったようなのです。
少しでもひねった問題だと、正答率が大きく下がっています。

「テキトー」感覚が大敵なんです。

中学、高校とだんだん知識の正確さが必要になってきますが、
「きちんとやっていなかった」ため、ついていけなくなるのです。

計算プリントをやらせてもは、最初はすごく遅いかもしれません。
でも確実に解けていればいいんです。
毎日、少しづつやっていけば、そのうち速くなります。

テキトーにやらない。
おそくても確実におこなう。

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イメージは浮かんできますか?図をかけますか?

2007-10-29 15:39:21 | その他
前エントリーより

『のんびり君は、朝15分間散歩しました。
歩いた道のりは500mでした。
のんびり君の歩く速さは、時速何kmでしたか』


問題を見たときに、時計が脳内に浮かんでくるか。

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 | : : : : : : : : :
 ア イ ウ エ オ カ キ ク コ コ サ
  
(0から1まで、10個の目盛りが打ってある図)

問   0.6 7/10 4/5 の中から最大の数のものを見つけ、
     ア~サの目盛りのどこに位置するか答えなさい。

問題を見たときに定規が浮かんでくるか。

イメージできるかどうかが非常に大事です。

無味乾燥な知識は、覚えられません。
イメージとともに覚えるのです。
ポケモンのキャラクターを覚えられるのもイメージできるからです。

そして、イメージできたものを図にかけるか?

つまり脳内の漠然とした形ではなく、きちんと出力できるかを
みるわけです。
__________________________

理科・社会なんかは、図を覚えるのが、一番の方法です。

例えば、よねの場合、「日本の都道府県」を覚えるときは、
最初ははめ込み式のジクゾー・パズルで遊びました。
1県ごとの形、大きさ、位地がイメージされていくわけです。

最後には、ノートに日本地図がかけるようになりました。

日本列島のイメージが強固になる=
記憶のための棚ができるということなんです。
だから、そこに、川・山脈・都市の名前といった「荷物」が
収納できます。

図鑑が好きな子は、それだけで、理科が得意なはずです。

よねは読書が趣味で、特に歴史物が好きですが、
歴史物を読んでいるときは、実は「脳内映像」が浮かびます。
テレビで単発的な絵が出てきたとき、
「へえ、○○はこんな映像だったのか」とストックされていきます。

高校の日本史になると、藤原の誰某が、たくさんでてきますが、
家系図や他人との関係など、取っ掛かりがわかれば、
いくらでも覚えられます。

世界史は、副読本の図覧でおぼえましたね。
一つの帝国が興り衰退していく。
地図で覚えると非常に覚えやすい。
そのころ、アラビアはどうだったか、とか中国はどうだったか、
なんてことを授業そっちのけで読んでいました。
おまけに、講談社新書で「馬車の文化史」「東インド会社」
「ハプスブルク家」「渤海国の謎」なんてものを家で
趣味で読んでいましたから、抜群のイメージがあったわけです。

受験で世界史を試す機会がなくて残念でした。
___________________________

それはさておき、イメージできるか、は非常に重要です。
理屈で覚えようとするよりは、感覚で覚えたほうが簡単です。

まあ、これを鍛える良い方法は、これといって妙案がないのですが・・
とにかく、何でもいいから、図を書いてみるとか、
教科書の図を写してみるのがいいのかもしれません。
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徒然なるままに。2007年10月27日。

2007-10-27 21:23:20 | その他
いやあ。

今日はドラゴンズにしてやられました。
野球で負けて、勝負に勝つ、というやつですか・・・

小学校のお勉強ですが、ちょっとお待ちください。

予定エントリー

・イメージが脳内に浮かびますか?
  -ノートに絵・図を書く=理屈でなく感覚=脳内に概念がしっかりできている
   これ、非常に大事なのです。

・テキトーにやらずに、遅くてもしっかり解きましょう。
  -常連Kさんのコメントを使います。
   「テキトー」に全部解くよりは、半分でもいいから「遅くても確実」に
   解く方が、はるかに大事です。

・自習の重要性
  -学習は「足りない・解らない」ことを問題を解くことで確認して
   それをきちんと補うことなんです。
 
   小学-中学-高校で「自習」の方法は変化します。
   
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基礎知識の理解と運用~公式より大事なこと。

2007-10-25 16:25:43 | その他

以前のエントリーより

さて、ある塾を覗いてみましょう。
中学生が講義を受けています。

(引用開始)

『のんびり君は、朝15分間散歩しました。
歩いた道のりは500mでした。
のんびり君の歩く速さは、時速何kmでしたか』

先ほどの数学の時間で、小学校の「速さの問題」を復習して、
次の時間までに、この問題を解くように言われた中学生たちが
休憩時間に一生懸命解こうとがんばっています。

数学の苦手なボータロウ君は、「速さの問題」と聞いただけで、
心の中でウヘエと思いました。

「ウヘエ、もう公式なんか忘れちゃったよ~」

努力家のコツ江さんは、公式をしっかり覚えていますから、
なんとか解こうとしています。

「ええと、たしか、速さ=距離÷時間だから、
式は500÷15でしょ。計算すると、33.333・・・あれえ、
割り切れない!」

しっかりもののガン太君が、そこで助け船を出します。

「割り切れないときは、分数で表すんだよ。500÷15は、
500/15(15分の500)だろう。
約分して、100/3だから、答は時速100/3kmだ」

秀才のキチン子さんのメガネが、きらりと光りました。

「馬鹿ねえ。時間と速さの単位はそろえなくてはいけないって、
さっき習ったばかりじゃない。
時速を出すときには時間の単位を「時間」に、直すことがポイントって。
「分」を「時間」に直すときには60で割ることも覚えておかなくてはね。
だから、15分を60で割って、時間は15/60時間ね。
だけど、ここで安心してはダメよ。
(読んでいるだけでウンザリしてきますので、以下略 by よね)

今まで寝ていたジックリ君、問題をみます。

「なんだ。簡単じゃないか。
時速って、1時間にどれだけ進むかってことだろう。
15分で1km歩いたんなら、そのまま1時間歩けば、えーと、」

ここで、ジックリ君、教室の時計を見ます。

「15分を4回歩けば1時間だから、500mを4回歩けばいいよね。
すると、500×4=2000。2000mは2kmだから、
答は時速2kmだ」

(塾の先生の解説)

ふつう公式の説明するときには、具体的な状況を考えさせて、
だから、この公式は成立するね。とやっておいて、
じゃ、公式にあてはめたら、答が出るから、公式を使って解こうね。
ということになりやすいです。

公式を使うということは、
考えないで、数字をあてはめるだけ
ということになりやすいです。

先生が先ほどの授業で、「速さの公式」を教えないで、

 速さの意味図を描いて考える方法だけを

じっくり丁寧に教えていたら、
状況は一変していたかもしれないと思うのです。

さて、このことを実践している方よりコメントを頂きました。
(引用開始)

み(道のり)・は(速さ)・じ(時間) とか き(距離)・は・じ・・のような公式は 小学校の時は暗記させませんでした.
すべてノ-トに具体的な絵を描いて解いてました.
なぜ 公式が割ったり、かけたりするのか意味が判るように、
具体的な絵を描いて解いてました.

(引用終了)

全く同感です。

さて、コツエさんとキチン子さんには、今の小学生の弱点が見えます。

コツエさん、歩いている人が時速33.3kmもだせますでしょうか。
時速の理解が甘いです

キチン子さん。
15/60=1/4と即座に約分できなくてはいけません。
分数、割り算の運用がまだまだ甘いです
速さの問題で、15分ときたら1/4時間と瞬間的にできなくては。
時計=時刻の理解が甘いです

基礎知識の理解が甘いから、うまく運用できないのです。

時計、面積、百分率、比などなど。

公式以前に、どういうものかという理解が甘いと、運用できません。
これらは図を描いてイメージを蓄積していきます。

約分が即座にできないのは計算力不足です。
具体的には割り算の練習が足りません。
割り算は小学校3年の課題ですが、4年生になっても、5年生に
なっても、「割り算」の感覚が鈍らないように、
時々は演習しなくてはダメです。
分数も同様です。4年生に習いますが(以下略)

習ったことを鈍らないようにしなくてはいけません。

【2007年4月の全国学力テスト・算数Aより】

 0                 1
 | : : : : : : : : :
 ア イ ウ エ オ カ キ ク コ コ サ
  
(0から1まで、10個の目盛りが打ってある図)

問   0.6 7/10 4/5 の中から最大の数のものを見つけ、
     ア~サの目盛りのどこに位置するか答えなさい。

正解率 55.9%

全国の小学校6年生が解いた問題ですが、
グラフ、定規、小数、分数がうまく運用できなかったようです。

基礎知識の理解を深めるために、
基礎知識を運用するために、
図を描いたり、感覚が鈍らないように計算プリントを解く。

文章題や公式の記憶よりも大事なことです。







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基礎知識の蓄積から論理へ。その2。

2007-10-24 14:56:57 | その他

算数で、よく問題になるのは、「文章題」が出来ない子です。

文章題をたくさん解かせる誘惑に駆られるでしょう。
あまり良いことでないと、よねは思います。

小学校の文章題ができない場合、算数の力がないというよりは、
・国語の読解力が弱い
・メンドクサイから取り組みたくない
・公式を忘れた。
・割り算、分数など計算力が弱い
いずれかだと思います。
この点をチェックすべきです。

小学校の算数は「基礎知識」段階で、論理はでてきません。
「基礎知識」を理解させるのは、存外、大変です。
例えば、
円の面積の公式は、高校で微分・積分を習わないと、
なぜ「あの式」なのか、証明できません。
円錐の体積が円柱の1/3なのかもそうです。

分数の割り算で、なぜ逆数をかけるのか?
これも文字式を使った証明で、中学よりは高校レベルです。

ですから、小学校の数学では、「理解する」ことより、
「中学・高校でわかるから、今はこう解けばいい」という
姿勢の方が大事です。

小学校の文章題のうち、学校で習うものは、ほとんどが
中学校で習う、方程式や一次関数で、簡単に解けます。

たとえば「速さ」X「時間」=「距離」
これは、座標軸に一次関数を書く事ができれば、解けたも同然です。

算数の場合、小学校段階は「基礎知識」で「論理」は中学校です
国語は小学校高学年から「論理」をスタートします

文章題が出来ないから、文章題をたくさん解かせるのは、
昔、問題になった「詰め込み教育」です。

詰め込み教育の問題点を現代文講師・出口汪はこう評しています。

(引用開始)

詰め込み教育のどこがまずいか、正確に答えられるだろうか?
私たちは理解したものしか記憶できない。
何の関連もない知識を棒暗記するほど、愚かな作業はない。
例を挙げようか。

今、目の前に見知らぬ10人がいる。あなたには関心のない人なの
だが、その10人が一人ずつ名前を名乗る。
さて、あなたはその場で10人の名を記憶できるだろうか?

なぜ、覚えられないのか?そこには論理が介在していないからだ。
なぜ、忘れてしまうのか?この10人の名は日ごろ使うことがないから
である。それに対し、好きなスポーツ選手やタレントの名は自然と
覚える。テレビを見るごとに、その名前を使うから忘れることはない。
記憶と思考はそうした一連のサイクルの中でこそ、初めて意味を持つ
のだ。 詰め込み教育は、すべてを情報としてとらえ、膨大な情報を
一方的に押し付ける。記憶と思考のサイクルを分断し、ひたすら情報
の暗記を強要する。結果、覚えられない、覚えても使えない、
すぐに忘れる、という悪循環に陥る。

恐ろしいのは、その過程で、思考力がどんどん破壊されていくのだ。

こうした作業は苦痛である。苦痛を前提にしているから、
親や教師は子どもたちに「努力しなさい」「がんばりなさい。」という。
こうして、勉強が大嫌いな子が育つ。
あるいは、苦痛を克服して成功する子どもは一生間違った勉強法を
信じて生きていくのだ。 かわいそうに。

(引用終了)

文章題の「論理」は、中学校で学習するのですから、
国語の読解力を上げるのと同時に
公式、計算力といった「基礎知識の蓄積」をはかるべきと思います。



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基礎知識の蓄積から論理へ。その1。

2007-10-22 15:36:46 | その他

(引用開始)

「ぼくは 彼の 考えが 正しいことを 願う」

どの語がどの語にかかるか。つながりを見つけよという問題だ。
この1問だけを見ると、拍子抜けするかもしれないが、
段階を追って難易度の上がる約1000問を通じ、
一貫して問われているのは、「誰が何を言っているか」だ。
読み手が「何を思うか」ではなく、まず「何が書いてあるか」を
文章の関係性の中から把握し、自分勝手に解釈できない筋道を
見つける。その筋道を出口は、論理と呼ぶ。

「これまで国語は感覚的に理解するものだと教えられていて、
だから答えが合ったり、間違ったりしました。つまり、筆者の立てた
筋道を無視し、自分勝手に文章を読み、答えることでしかなかった。
なまじ日本語が読めるだけに国語では論理が疎かにされていたん
です。」

(引用終了)

本をたくさん読めば、文章は読めるようになる、と言われてきました。
しかし、日本語も「言語」ですから、一度はしっかりと
「系統的な読み方」は習得しておく必要があります。

出口汪の新日本語トレーニング

全6巻のうち4巻まで行なえばいいと思います。
小学校4年~5年からできればよいのですが、
親が付いて教える必要があるかもしれません。
 また、語彙力が不足していたり、抽象的能力が未発達だと
この本は難しいでしょう。

出口氏は、こう述べています。

(引用開始)

計算や漢字書き取りの単純反復は、決して無駄ではない。
小学校低・中学年のうちは、論理の段階まで入らず、語彙力を確実な
ものとしたり、数式などの人工言語の扱いに習熟させることは、
大切である。しかし、小学校高学年には、その学習法を次第に
切り替えなくてはならない。 論理的国語の学習は、小学4年から
可能であるが、そのときは理解不能としてもあわてることはない。
単純反復法により語彙力を増強するのも、一つの方法である。
「反射的学習」から「論理的学習」へ。これは人間の脳の学習能力に
とって極めて自然な発達過程なのである。

(引用終了)

最近、「ゆとり教育」による学力低下への不安から、
漢字プリントや百マス計算をたくさんやらせる風潮があります。
これは危険です。
なぜなら「反射的学習」には「論理」が入っていないからです。

「基礎知識」がないと、考える「もと」がありません。
アルファベットの知らない人に、いくら英文法を教えても無駄です。
ある段階までは「基礎知識」をしっかり身につける必要があります。
だからといって、英単語を何千個も覚えても、文法を知らなければ、
英語の文章は読めるようにはなりません。
(文法だけ覚えてもダメなのだが、それは省略)

「大量の反射的学習」=「学習」と勘違いすると、
考える力=「論理」が育ちませんし、「勉強は苦しい努力」と
思ってしまいます。

「基礎知識の蓄積」から「論理」へ

これが学習の基本です。










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徒然なるままに。2007年10月21日。

2007-10-21 11:06:58 | その他
昨日は、ジャイアンツ vs ドラゴンズをTV観戦しました。
ファイターズ・ファンとしては、シンジラレナーイ場面が
ジャイアンツ側に目立ちました。

8回の裏が典型ですね。

2-4で2点のビハインド。先頭の谷がヒットで出塁します。

三番ガッツさん、四番スンヨプ君は、HR狙いのフルスイング。
これは正解。ジャイアンツのチーム・カラーはHRです。
三番と四番がHRを狙うのは、当然のことですね。

ガッツさんは三振、スンヨプ君はデッド・ボールで
ワンアウト・一塁・二塁。バッターは二岡。

ここで、シンジラレナーイ事が起こります。

一塁ランナーに代走を送らないのです。

ニッ君がツーベースを打ったら、一塁ランナーはホームインできます。
仮に三塁ストップでも、次打者の外野フライで同点です。
スンヨプ君は鈍足ですから、こういう芸当はできない。

ニッ君はツーストライクまで追い込まれてから、単打狙いに
したようですが、アウトローのストレートを見逃し三振してしまいます。
なぜ、セカンド・ゴロを打って進塁打にしないのでしょうか?
悪くてファールで粘って欲しかった。

次の阿部はHRを打とうとして、高めの釣り球に手を出し三振。

ツーアウト・二三塁なら単打でよかったのに。
仮に二塁ランナーを返さないための外野前進なら思う壺です。
外野フライを打って外野の頭を越してやるまでのことです。
阿部にはボールを飛ばす力がありますからね。

一塁に代走を送らないことで、ニッ君の選択肢が狭まりました。
一二塁のままで、阿部の選択肢が狭まりました。

この辺がファイターズ・ファンには不可解です。
何も、バント・盗塁・エンドランだけが繋ぐ野球ではないのに・・・
__________________________

さて、ドラゴンズ vs ファイターズです。

ドラゴンズの皆さんは、昨年、なぜファイターズに負けたか、
ファイターズ対策はできたでしょうか?

解かっていればドラゴンズの勝ちです。
個人の地力はドラゴンズの方が上ですから。

ファイターズの真の恐ろしさは、
ギャンブル・プレイを失敗しても、相手に流れを渡さないことです。
ギャンブル・プレイを連発して、どこか一つをものにするのです。







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論理的国語の必要性

2007-10-20 10:48:41 | その他
ある新聞記事より

(引用開始)
学生の“日本語力”を引き上げようと、早稲田大学(東京都新宿区)
では、来年度から、新入生を対象にした「日本語の文章講座」を行う
方針を決めた。

 理路整然と話したり、書いたりすることが出来ない学生が増えている
ためで、日本語で論理的に表現する力を身につけさせるのが目的。
数年後には、約1万人の新入生全員を対象に実施したいとしている。

 早大ではここ数年、「学生たちの論理的に考え、表現する力が
落ちている
」といった指摘が教員らから相次いでいた。ある教授は、
「ゼミで議論をしても、自分の思いこみや考えを言いっぱなしの学生
が多い。意見の論拠反対意見よりどう優れているかなどをきちんと
説明できないので、議論が深まらない」と嘆く。

 早大はほぼ全員の学生を対象に、英語でリポートを書かせたり、
議論させたりする少人数の英語教育を行っているが、講師陣からは
「まずは、日本語でしっかり議論できる力がないとダメ」といった
意見も出ていたという。

 日本語で考える能力が落ちている背景について、早大は、読書量が
減っていることやメールでのやりとりで短い文章しか書いていないこと
があると分析。学生の論文の添削指導を丁寧に行うことで、日本語で
考え、表現する力を向上させることを決めた。

 「日本語の文章講座」では、2か月間、毎週違う課題が与えられ、
添削は、日本語を専門的に学んだ早大の大学院生が担当。
論文の提出と添削はインターネットを通じて行うことが検討されている。
一つの新聞記事に対し賛成や反対の立場から書かせたり、自分で
決めたテーマについて論理構成を意識して記述させたりするという。

 初年度となる来年度は2000~3000人を対象に行うことを予定して
いる。

 田中愛治・教務部長は「日本語で論理的に考え、書いたり、
話したりする力はすべての学問の土台
。日本語を使いこなす力を
しっかりと磨くことで、その後の専門教育が充実するはず」と話して
いる。

(2007年10月19日  読売新聞)

(引用終了)

日本語で論理的に考え、書いたり、話したりする力は
 すべての学問の土台】
です。

早稲田大学でさえも、問題になるほど、国語力が低下しています。

その対策となる教材は、出口の国語、進研ゼミの作文ですが、
その紹介は、次回に。
コメント (2)
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