我ながら「医師にあるまじきボケたこと言ってるな」、
そう思います。
私の「主戦場」は別の場所なのです。
よねの「医師国家試験対策・参考書」より
(引用開始)
○癌は、現在、非常に予後不良な病気です。
○癌と診断がついた時点で、その2/3が不治、
つまり手術不能の状態です。
残り1/3のうちのさらに1/3は、手術ができたとしても、
胸を開けて終わりの状態です。そして、なんとか手術が
最後までできた人たち(全体の2/9)の5年生存率は
男性で30%、女性で50%と高いとは言えない数字です。
結局、治る可能性のある人は、全体の5~10%程度に
なってしまいます。
しかし、○癌は単に、「予後が悪い」だけですまされる病気では
ありません。○癌の患者の死に方は非常に悲惨なのです。
患者にとって、呼吸困難と痛みは、避けてとおることのできない
問題です。死に臨む人を前に、安らかな眠りすらをこばむ
この○癌こそ、憎む敵であり、医師としてよりも人間としての
無力さ、はかなさを痛感させられる病気なのです。
(引用終了)
たしかに、当時の状況はこの通りでした。
今でも、○癌そのものは、難治で、生存率も、
大きくは改善していません。
しかし、こんな悲惨な状況はなんとしても避けたい。
それが、私の「任務」です。
「がん」を診るためだけの特殊専門部隊が「よねの科」です。
今では、上記のような悲惨な状態は、だいたい回避しうると
よねは考えます。
昨年、院内のあるDrが「先生が着てから、悲惨な死に方を
する患者さんが少なくなったよ。」と言ってくれました。
でも、現実問題、「看取る技術」はまだまだ普及してないんですよ。
「がん」は「脳血管」「心臓」とならぶ3大成人病なのに、
なんで、「がん」だけ専門部隊がすくないのかなあ・・・(ため息)