ペロシ米下院議長訪台の徹底検証-未曾有の対米軍事恫喝で
「火遊びして火傷した」習近平政権の大失敗この記事より、気になった点を抜粋していきます。
(引用開始)
転機が訪れたのは7月20日であった。その日、
アメリカのバイデン大統領はこの一件に言及し、
ペロシ氏の訪台について「軍は良い考えであるとは思っていないようだ。」
と発言
この発言を聞いた習政権としては当然、
アメリカ上層部内部の意見不一致を知り、
そしてアメリカ軍がペロシ氏の台湾訪問を支援しないだろうとの印象を
もったはずだ。
数日間、中国側は内密に米国政府にペロシ訪台に対する絶対反対の意向を
伝え、「軍事的手段を使ってもそれを阻止したい」との強い意志を伝えた。
フィナンシャル・タイムズは25日、
「中国政府は非公式的にアメリカ政府に対し、ペロシ氏の訪台を
阻止するために軍事的対応する考えもあると伝えた」と報じた。
25日、中国外務省の趙立堅報道官は記者会見で、
「中国側は厳重に陣を構えて迎え撃つ」との激しい表現を用いて
ペロシ訪台を絶対阻止するとの姿勢を示したのに続いて、
26日、中国国防省報道官は「中国軍としては絶対座視しない」と公言
仮に中国政府が「座視しない」と宣言した場合、
それが何らかの外交的・経済的対抗措置を取る意味合いであるとの解釈も成り立つが、「軍として座視しない」と宣言した場合、
それに対する解釈は一つしかない。
要するに軍事的行動をとることであろう。
しかしこれでは、ペロシ氏にしてもアメリカ政府にしても、
もはや訪台を実現させていく以外に選択肢はなくなった。
もし、上述の中国国防省の報道官が「軍として座視しない」との言葉を
発した後に、ペロシ氏の台湾訪問が取りやめられるようなこととなれば、
その意味するところはすなわち、
アメリカ合衆国は中国の軍事恫喝に屈してしまうことに他ならない。
(引用終了)
上記、分析を書いたのは、「石 平」氏です。
その点は、こころえておく必要があります。
で、運命の8月2日。
マレーシアを飛び立った軍用機は、まっすぐ台湾に向かわず、
真東に飛んで、その後、真北に進路を変え、台湾入りします。
米軍空母が、出動しており、さらに嘉手納基地には、
22機もの大量の空中空輸機が飛来していました。
おそらく、ペロシ氏の搭乗機を、かなりの数の米軍戦闘機が
護衛していたと考えるのが、妥当です。
もし、ペロシ搭乗機に接近していたなら、撃墜まであったでしょう。
中国軍が軍事演習を開始したのは、ペロシ氏が去ったあとです。
米軍に、びびった中国の姿が見えてきます。