よねの経験から、お話しましょう。
【場面1 浪人時4月~7月】
よねは、数学で、あるレベル(2次試験の「やや易」レベル)
問題集を、5周しました。
1問あたり、15分で解くのが、普通です。
最初は、10分、考えても解法が解からない問題があったり、
途中までしかできない問題があったりしました。
2周目、3周目と、だんだん「普通の時間」で解けるようになりました。
最後の5周目は、1時間あたり20問のペースで、
解けるようになりました。
この問題集に関しては、どの問題がでても、
当然のように、反射的に、解けるようになったわけです。
さて、8月に、受験生の大半が受験すると言われる、
模擬試験がありました。(代々木ゼミ 第2回 全国記述)
6問出題されて、全部、「やや易」レベル。
5問は、反射的ではありませんでしたが、当然のように解けました。
1問だけ、途中で解法がわからなくなり、
部分点しか、取れませんでしたが、150点満点で132点。
つまり「やや易」レベルなら、9割は取れるようになったわけです。
9月にはいって「標準」レベルの問題集を、スタートしましたが、
1問15分のペースで、6割の問題は解けるようになっていました。
このレベルで、北大・理学部の合格には充分でしたので、
よねは、以後は、このレベルの維持だけ、心がけました。
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【場面2 浪人時8月】
予備校仲間のN君は言いました。
数学のセンターの対策は過去問10年分やってみたけど、
これで充分だな。
随分、不遜な発言に聞こえますが、よねも同意でした。
よねたちは、現役時に、センター9割レベルまで、到達しています。
使われる「公式」「解法」は、2次試験の勉強時に頻出するもので、
当然のように、反射的に、解けるのです。
「センター形式」を確認して、あとは「模試」で充分だ、というのが
N君の発言の真意です。
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【場面3 北海道公立高校入試】
当時も、現在も、北海道公立高校入試では、「標準レベル」までの
問題しか出題されません。
関東のように、「落とせない6割」と「差のつく4割」のような
「難問」は出題されません。
1科目、60点、300点満点の試験でした。
よねは、「致命的」な失敗を国語でやらかしまして、
45点しか取れませんでした。
しかし、残り4科目で、12点しか失点せずにすみました。
英語、数学、理科、社会については、95%だったわけです。
当然のように、反射的に、解けていたわけです。
よねは、高校時代に落ちこぼれますが、
そこからの巻き返しができたのは、このせいだと思います。
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この3場面から、言えること。
あるレベルが当然のように、反射的に、解けることは、
次のレベルを身につけるスピードを上昇させる。
場合によっては「段飛ばし」が可能になる。
(和田秀樹氏の「青チャート」暗記法がこれにあたります。
できるか、できないか、やってみないとわかりません。
ちなみに、よねはお薦めしません。)
ですから、目先の受験を気にするよりも、足元を見るべきなんです。
当然のように、反射的に、解けるレベルから、
やり直せば、結果的に、近道になる、ということです。
・計算力と国語力は大丈夫ですか?
・中学の教科書レベル(英語・数学)=定期考査レベルに
穴はないでしょうか?