今日は、他のスタッフの体調不良で、早出になった。いかんなぁ・・・。業務をこなすのが精一杯で、心のゆとりがない。介護の仕事は、言うは易しく。であるんだとつくづく思った。年だけ重ねていてはだめなのかもしれない。しっかり落ち込んでしまった。
明日は、日曜日なので、昼の献立を作らねばならない。ちょっと早いのだが、はまぐり寿しと茶巾絞り寿しをしてみよう。と、買い物をお願いする。何のことはない。寿司飯に具を混ぜたものを、卵焼きで包むのだ。上手くできるかどうかはわからないが・・・。
はまぐり寿しは、私が二十歳の時に、お雛様のご馳走として、母に作ってもらった思い出がある。確か、『今日の料理』に載っていた。当時の私のお雛様は、叔母からのお下がりの、掛け軸雛であった。扇子と簪は付けるのだが、内裏雛など買ってはもらえなかった。
祖母が桃の木を切って、活けてくれた。旧暦ではないが、4月3日に祝うので、日溜りの桃は、綻んでいた。梅は散り始めていた。蛤は、魚屋さんが軽トラで売りに来るのを買った。三つ葉は、家の裏に生えていた。卵は、庭に居て、走り周っていた。いや、鶏が。
母は、私の言うことに、ほとほと困りながら作ってくれた。焼き鏝で印を押して、蛤の貝に見立ててくれた。今度の母の月命日には持って行こう。今の私になら、テキストだけを頼りにしてくれた、母の想いが伝わってくる。ありがとう、お母さん。
祖母が居て、父と母が当たり前のように居た風景は、二度と戻っては来ないけれど、思い出の中には残しておける。時折、取り出して風に当てたり、心の中で広げて観れていたりする。誰憚ることもなく、推さない自分に、その時折の私に遭える。
今日は、朝が早かったので眠い。梅ジュースを飲んで寝よう。種を植えていたのを忘れていたら、いつの間にか芽が出てきていた。枇杷葉は、生命力の強い植物です。