生活の党PR
《村上史好生活の党国対委員長代理、死因究明等推進基本法案衆議院与野党共同提出』》
《6月13日(金)鈴木克昌代表代行・幹事長定例記者会見要旨》
【質疑要旨】
・国民投票法改正案成立を受けて
・集団的自衛権について
6月18日の東京都議会の一般質問でみんなの党の塩村文夏(あやか)女性議員(35)の質問中、男性議員から女性蔑視のヤジが飛んだと多くのマスコミが伝えている。ヤジが飛んだ時の質問テーマは妊娠や出産等に関する子育て支援策について都の取り組み。
先ずはあのお固いNHKの記事から。尤も最近はかなり軟派化している。と言っても、人それぞれに好みがあるから、一概には拒絶はできない。
《都議会で女性議員にセクハラやじ》(NHK NEWS WEB/2014年6月19日 18時05分)
「自分が早く結婚したほうがいいんじゃないか」
「産めないのか」――
記事解説。〈塩村議員は18日夜、ツイッターで「政策に対してのやじは受けるが、悩んでいる女性に言っていいことではない」などと反発し、「リツイー ト」と呼ばれる引用が19日正午までに1万件を超えるなど波紋が広がっています。〉――
6月19日午後、報道各社の取材に応じる。
塩村文夏議員「ヤジに同調する議員が複数いたことが残念だ。人格を否定するようなヤジや政策と全く関係のないヤジはするべきではなく、誹謗中傷になる。質問に立つ議員を尊重してほしい」(下線箇所は解説文を会話体に直す。)
ヤジは自民党の議席方向から発せられたとしている。
吉原修都 議会自民党幹事長「どういう状況だったのかよく分からないが、誰が言ったのか特定することは難しい。それぞれの会派が品格のない発言は慎むようにすべきだ」――
「誰が言ったのか特定することは難しい」と言っているが、自民党議員全員に対して、「誰が言ったのか、正直に手を上げて貰いたい」と聞くべきだろう。誰も手を上げなかったなら、「自民党議員は不正直だ」と、複数のヤジった自民党議員以外も不正直の汚名をなすりつけられることになるし、ヤジった張本人たちは誰がヤジったかは自分が一番良く知っていることだから、少なくとも不正直を働いた屈辱を自覚しなければならないことになる。
要するに特定した場合、自民党議員に対する評判に影響するから、早々に特定不可能のゴマカシを持ち出したといったところなのだろう。
「ヤジに同調する議員が複数いた」と言うことは、最初のヤジの尻馬に乗って似たような女性蔑視のヤジを飛ばしたと言うことなのか、ヤジを面白がって笑うことで、ヤジが意味するところに同調したということなのか、記事だけからでは分からない。
塩村議員が6月18日夜のツイッターが具体的にどう書いてあるのか覗いてみた。
〈6月18日
都議会での初の一般質問。妊娠、出産に関わる不妊など女性の悩みについて質問中に「お前が結婚しろ!」「産めないのか?」など、大変に女性として残念なヤジが飛びました。心ない野次の連続に涙目に。政策に対してのヤジは受けますが、悩んでる女性に対して言っていいとは思えないです。〉――
これでは、「ヤジに同調する議員が複数いた」と言うことがどういうことなのか、実際のところが見えてこない。
ネットで色々と記事を探っていると、次の記事が同調の笑いが起きたことを伝えていた。《「セクハラヤジ」飛ばした都議はだれ? 塩村文夏議員 「『結婚しろ』と言った議員ほぼ分かる」》(J-CASTニュース/2014/6/19 20:1)
〈ヤジが飛んだのは、塩村議員が用意した原稿を読んでいたときだ。「厚生委員会でこの件についての充実をお願いしてきました」と読み終える前から、男性議員からとみられるヤジが飛び、塩村議員は驚いた様子で顔を上げた。「はー」と言いながらも下を向いて少し笑い、議場からも「ワハハ…」と笑い声が起きていた。
その後、塩村議員は、悔しいと思ったのか表情が強張るようになり、目に涙も浮かべ 。議席に戻った後も、涙をぬぐう仕草をみせていた。
報道によると、「あいつ不倫してるんだぜ」といったヤジもあったという。確かに、一部週刊誌が4月に塩村議員の不倫疑惑を報じているが、塩村議員は、ツイッターなどで「事実無根」だと強く否定している。
ヤジについては、自民党会派の方向から出ており、複数の男性議員からだったと報じられている。塩村議員は、公の場でセクハラ発言を受けたと反発し、都議会みんなの党の両角穣幹事長が、自民党に抗議する事態になった。〉――
塩村女史が事実不倫していたとしても、都議会でヤジってもいい事柄ではない。
記事はみんなの党都議会幹事長の発言を伝えている。
両角みんなの党幹事長「古い人が言っているみたいで、考え方がズレていると思います。それを言ってしまえば、終わりなのではないでしょうか」――
いや、終わりとするわけにはいかない。古い人間に投票した多くの都民が背後から支えている支持の構図は支持の対象が変わっても延々と続くだろう。
塩村議員はヤジを受けて、驚いた様子で 顔を上げ、「はー」と言いながらも下を向いて少し笑ったのは、それが悪口であっても、相手の意を迎えてついつい笑みを浮かべてしまう日本人の同調性から出た態度であろう。
だが、ヤジに同調して「ワハハ…」と笑いが起きたのは、同じ同調でも、ヤジで表した女性蔑視のゲスな偏見に同調したということであって、相手の意を迎える同調とは明らかに異なる。いわばゲスな偏見の持ち主はヤジった数人だけではなく、同調して笑った人数分、存在することになる。
日本の首都、国際都市東京の議会でありながら、政治的創造性や職務の熱心さといった公平な対抗条件を持ち出して競うべきを、結婚していないとか子どもを産んが経験がないとかを対抗条件として、その条件をクリアしている自身を上の価値の人間と見做し、クリアしていない相手を下の価値の人間と看做して貶める(= 劣った者として軽蔑する)ことは公平性の感覚を持たない、あるいは人権意識を欠いたゲスな人間でなければできない。
サッカーW杯ブラジル大会6月15日の日本対コートジボ ワール戦で試合後日本チーム・サポーターがゴミ拾いしたことが評判になって、「民度の高い国は尊敬に値する」という賛辞を受けた。実際にはゴミを捨てない国民となって初めて民度の高い国と言うことができるのだが、都議会の先生方の民度という点から考えると、彼らの中に少なくない数の女性蔑視のゲスな偏見の持ち主が存在するという事実は決して民度は高いとは言うことができなくなる。