生活の党PR
《6月11日(水)畑総合政策会議議長、野党5党共同提案『行革プラットフォーム法案提出』》
次の記事を読むと、どうしても記事の題名通りになる。
《【拉致再調査】首相「訪朝の用意ある」 古屋担当相が発言紹介》(MSN産経/2014.6.11 22:54)
6月11日のBSフジ番組。
古屋圭司「首相は『交渉のための交渉ではなくて、本当に拉致問題を解決するための話だったら、堂々と金正恩(キムジョンウン)第1書記と会う用意はある』と言っている」――
記事は、〈発言の時期や場所には言及しなかった。〉と解説している。
「本当に拉致問題を解決するための話」と言っていることは、解決を結果とする話し合い、いわば解決が保証される話し合いという意味であるはずだ。解決を結果としなければ、交渉のための交渉で終わることになる。
言っていることの全体の意味は、単なる交渉で終わってしまうような、交渉のための交渉を目的にわざわざ訪朝するつもりはない。拉致問題の解決が保証される話し合いなら、堂々と金正恩に会う用意はあるということになる。
そりゃあ、解決が保証される話し合いなら、安倍晋三でなくても、誰だって堂々と金正恩に会うだろう。
要するに解決がお膳立てされる交渉であるなら会うが、お膳立てされない交渉であるなら、交渉のための交渉で終わってしまうから、会わないということである。
だが、交渉のための交渉に乗り込んで、交渉をリード、そこから解決を導き出す交渉術こそが優れた外交能力と言うものであるはずだ。
安倍晋三は自分から自分を後者に当てはまる政治家ではなく、前者に当てはまる政治家だと分類したしたことになる。自分は外交無能力な政治家だと自ら暴露したのである。
安倍晋三は過去にテレビや新聞で次のように発言している。
安倍晋三「金正恩氏はですね、金正日と何が違うか。それは5人生存、8人死亡と、こういう判断ですね、こういう判断をしたのは金正日ですが、金正恩氏の判断ではないですね。
あれは間違いです、ウソをついていましたと言っても、その判断をしたのは本人ではない。あるいは拉致作戦には金正恩氏は関わっていませんでした。
しかしそうは言っても、お父さんがやっていたことを否定しなければいけない。普通であればですね、(日朝が)普通に対話していたって、これは否定しない。
ですから、今の現状を守ることはできません。こうやって日本が要求している拉致の問題について答を出さなければ、あなたの政権、あなたの国は崩壊しますよ。
そこで思い切って大きな決断をしようという方向に促していく必要がありますね。そのためにはやっぱり圧力しかないんですね」――
言っていることは拉致解決に向けた交渉の方法論そのものである。このように交渉の方法論を掲げているなら、この方法論を引っさげて訪朝、交渉のための交渉に乗り込んで、自らの方法論に則って交渉をリードし、解決を導き出す方法論の実践を果たしてこそ、言行一致の政治家、有言実行の政治家、あるいは優れた外交能力家の誉れを得ることができるが、自分から外交無能力な政治家だと暴露したように交渉の方法論を言行不一致、有言不実行の状態で放置している。
何とも情けない外交無能力であることか。要するに拉致解決は他力本願、解決する気があるのかないのか、北朝鮮の姿勢次第だということになる。
古屋圭司にしても、安倍晋三にしても、安倍晋三自身が外交無能力な政治家だと自分から暴露したとは知らぬが仏でサラサラ気づいてもいないのだろうし、気づくこともないだろう。