2012-0628-yts1147
短歌写真1147 わが君に
わが君に焚きたる炎のあかくして
まつの花なむいや乱れける 悠山人
○短歌写真、詠む。
○このごろ短歌詠がない、と自己反省して、きのうの万葉短歌を本歌取りしてみる。いま、松明草が花盛り。近寄ると強い香りと乱れ模様の花である。
cf. http://blog.goo.ne.jp/yjm840/d/20120627
我妹子に恋ひて乱ればくるべきに 懸けて搓(よ)らむと我が恋ひそめし 湯原王(4-0642)
¶焚きたる…まつの花=「焚き松草(花)」の音便から「たいまつさう(-そう、松明草、-花)」。「焚き」の縁語に「炎」「あか」。「あか」は「赤」「明」の掛詞。「まつ」は「松」「待つ」の掛詞。
□短写1147 わがきみに たきたるほのほの あかくして
まつのはななむ いやみだれける
【写真】きのう、自宅。
memo-Gy: 「牛の鈴音」。2008、韓国、1時間20分。ドキュメンタリー映画、だろう。韓国山間部で老牛に頼って農業を営む老夫婦。鈴をつけたその牛の老衰死までの一年間を描く。物語には山も谷もない、ただ坦坦と進むだけ。記録8割、演出2割とみた。題名だけ前記日本語だが、原題は「워낭소리」(ワナン・スリー)?本国で感動の嵐を巻き起こしたとか。
memo-Gy: 「눈에는 눈 이에는 이」(ヌネヌン ヌン イエヌン イ)(?)、日本語題「目には目、歯には歯」。2008、韓国、1時間40分。ソウルで巨額現金強奪、直後にチェジュ空港で巨額金塊盗難。辞職願を出していた敏腕刑事は思い直して現場指揮へ。…この種の刑事ものは後半が勝負、というのが私の持論。この映画もイントロから緊張させられるが、展開が明快でなく後半でトーン・ダウン。画面の暗さだけが気になってしまった。
memo-「誰か夢なき」: この文語詠を見直していると、とつぜんに脳内音楽が流れ始めた。想いあふれて花摘めば・・・確認のために電網検索して、「誰か夢なき」を YT でいくつか聴く。1947 年、初版のFR 、テンポ・ルバートがとてもいい。いつ、どんな時に、私の脳に刻み込まれていたのか。