悠山人の新古今

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141 亡くなった父の

2006-01-11 04:00:00 | 新古今集

 時の村上天皇から、壬生忠岑の秀歌を出せと命じられ、その末尾に自作を添えた、ということらしい。(詞書) ここへ号泣する自分を見せる、そこまで父を愛する子の心情に、時代を越えた羨望さえ感じる。
 ひらかなy141:なくなった ちちのえいかを さがすうち
          すがたがみえて ないてしまった
 ひらかなs1427:ことのはの なかをなくなく たづぬれば
          むかしのひとに あひみつるかな
【略注】○言の葉=この場合は題詞から、父の秀歌、遺詠。
    ○泣く泣く=重畳させているので、「ぼろぼろと涙を流して泣く」。
    ○壬生忠見=忠岑(ただみね)の子。12題20番という歌合せの基準
    になった最初が、「天徳(四年内裏)歌合」(960年弥生)。忠見は天徳
    歌合せ事件の悲劇の当事者として、後の世に記憶される。自信をもって
    清涼殿に望んだが、意外にも兼盛に負けた。これを奇禍として悶死した
    とか。文字通り和歌に命を懸けたわけだ。(補説)
【補説】天徳歌合対決。この読者すべてが、先刻承知のあの歌。
    百人一首040 忍ぶれど色に出でにけりわが恋は
             ものや思ふと人の問ふまで  壬生忠見
    百人一首041 恋すてふわが名はまだき立ちにけり
             人知れずこそ思ひそめしか  平兼盛
★personal memo:電源入れたら Berl. の Sym. Fantastique。同時に HvK の顔。あれ、ずいぶん若そう。と思いながら、最近聴いていなかったので、つい映像を見る。BSとはいっても、さすがに音質は隠せない。HvK って人、いったん始めたら、最後まで盲目の人。わが OS とは完全に正反対。(O.は最後まで楽員から目を離さない) AVへのこだわりもいつもながらだ。カメラを据えてアップを多用する。この曲を鑑賞するだれもが緊張する、ギヨティーヌへの歩み。Tim.が四台、大きくパースの位置で緊張を高める。左下にフレームなしでFl.の指の前後が重ねられる。以前ほど、「その瞬間」に驚かなくなったのは、年かな? Walpurgis で小片になって・・・さきほど、穏やかに終わった。頭をみなかったら、楽団名などの ending title はなし。当然 Berlin Ph. のはず。Berl. の姓は何だったか、と思って今検索したら、Hector だった。曲名も -tasique ではなくて、-tastique (これも欧米人でも勘違いするところ)。こういうとき、検索エンジンに大感謝。
 ・・・den 11. Januar, 2006. 午後。



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