悠山人の新古今

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054 もみじ葉を自分で

2005-09-09 04:00:00 | 新古今集

 六百番歌合(うたあわせ)などという、およそ悠揚優雅な歌合戦のときのもの。慈円の歌に対して、相手方の方人(かとうど=付き人)から、「よそげに置ける、とはどんなものだろう」と物言いがついた。このとき長老の俊成は、歌を全体としてみると、なかなか面白くて楽しいではないか、と評したという。
【略注】○よそげに=自分には関係ない、よそごとだよ、というようすで。
    ○慈円=悠 002 既出。
【補説】小学版校注者によ評価、全文。
     「霜の染めた美しい紅葉が庭に散り敷き、その上に今朝は、染めた霜自身が冷
    たく置いている。その霜を「よそげに置ける」と興じた風狂歌。」

* 本家の言葉の響きもいい重陽節。庭の玉仕立ての菊が大きく膨らんできた。
 栗ご飯は、先日栗名人から送られてきたときに、済ませてある。